ピンチをチャンス、2024年問題の話題から思う

 1~2年くらい前から課題になっていた物流・運送業界の2024年問題。まだ先の話と思いながら、その2024年が来てしまいました。働き方改革関連法の施行は4月1日からですが、既に様々なサービスが変更になっているようです。
・これまで1週間程度の猶予で配達できたDM送付サービスの納期が最大2週間に
・ゆうパック、翌日配達が翌々日配達に(一部エリア)。更に配達時間帯にも制限

 上の例は荷主の料金負担を強いる代わりに時間的な猶予をいただく常識的なトレードオフな対応です。

 多分日本の物流網は世界一で、荷物を預けたら次の日に届くのが当たり前な消費者心理からすると不満やクレームが頻出。普通は物流業界はピンチ!と思います。

 ところが意外にもこんな状況をチャンス、と捉えている業界も多いそうです。
例えば中継地点で荷物を引き継ぐ中継輸送方式を採った「バケツリレー物流プロジェクト」という場が広がっています。また、新幹線を輸送手段に使って東京ー金沢間でも即日配送を提供する「はこビュン」というサービスやAIを駆使して最適な輸送ルートを提供する様々なツールも誕生しました。
いずれも既成概念を取り払ってピンチをチャンスに変えるだけでなく、結果的に輸送コストを減らして温室効果ガスの排出まで減らすことが達成でき、まさにトレードオンを実現してしまいました。

 トヨタ自動車のモリゾーさん(現会長)は燃料電池車の開発にあたって、走れば走るほど空気を綺麗にする車を目標にし、実際に新型クラウンやMIRAIで実現しています。ピンチをチャンスに変えるのは、常識をぶっ壊すことだと改めて思います。


 印刷機を回せば回すほどエコになる、書けば書くほど頭が良くなるノート(これは当たり前?)、、、
 電子帳簿保存法など引き続き加速するペーパーレス社会。そんな未来を自分の中に凝り固まった常識とともにぶっ壊せたら良いなと願います。

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