印刷業界に30年以上身を置いています。それでも日々新しい機械や工具を目にすることがあります。例えば、紙を一枚一枚数えるのに、入社したてのころは、「こうやって紙はまとめて数えるもんだよ」と教えられました。それは紙の端を揃えたうえで、少し指で紙の角をよじって上を向かせて、5枚単位で数えたものです。すると1000枚ぐらいのチラシでも、難なく数えられます。いつのまにか覚えて、新しい人ができないのを教えるほうが大変です。
しかし、昨年は「数量計」を購入してもらい、指定した枚数・重さを数量計に登録しておけば、「ではこれは何枚あるの?」というのを今までのように手で数える必要が無くなり、数量計に乗せるだけで枚数がわかります。誤差は微妙にありますが大量物や封緘後の再確認にはとても便利になりました。
そこでこの写真と主題です。この3つはなんでしょう。右の二つはセットです。右端の長く白いプラスチックは細い溝が入っていて少し溝の幅がちがいます。真ん中のプラスチックは逆に一本の凸が出ています。
これ実は「ラインプレス」と言って用紙にスジ入れをするための工具です。最近製本屋さんから見せてもらいました。裏が磁石になっていて「断裁機」の上下にくっつけてゆっくりと紙押えを下げると「スジが通る」わけです。まだ手馴れてはいません。
左端の道具は「段ボールカッター」です。荷造りする時に市販の段ボールを適当な高さに「スジを通す」ためのカッターです。
両方の工具とも、「数量計」もですが、手数を減らして正確さと均等性を目指しています。スジが通ってますねぇ。
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