先日訪れた大阪・関西万博。
世間では賛否両論ありますが、個人的には**まるで「大人の遊園地」**のような感覚で楽しむことができました。
未来の技術、各国の文化、多様な食、建築や演出の工夫…。
どの国のパビリオンも本当に見ごたえがあり、それぞれの国が何を伝えたいのか、肌で感じる貴重な時間になりました。
アラブ首長国連邦で出会った、ヤシの紙
その中でも特に印象に残ったのが、**アラブ首長国連邦(UAE)**のブースです。
展示そのものも魅力的でしたが、最後に立ち寄ったお土産コーナーで、思わぬ発見がありました。
なんとそこには、ヤシの実の廃材から作られた紙製品が販売されていたのです!
ノートやシール、カードなどが並び、その素材感やデザインもユニークで、ついつい手に取ってしまいました。
弊社マルワでも環境に配慮した紙素材に取り組んでいることもあり、
「これは面白いな」と感じて、何点か購入してみました。
会計時に問われた「この紙、何に使うんですか?」
ところが会計の際、店員の方からこんな質問を受けました。
「この紙、実はペンで書いたりはできないんですが…何に使うんですか?」
もちろん、購入前から紙としての実用性には限りがあることはわかっていました。
しかし、この一言に少し引っかかるものがありました。
「環境に配慮した素材だけど、使い道は曖昧」
「とりあえず“環境配慮しています”とアピールするための商品」
…そんな空気感が、商品にも販売側にも漂っていたのです。
「環境配慮」はブランドだけで終わらせない
確かに、環境配慮は現代の企業活動において重要なキーワードです。
でも、「環境にいい=ブランド価値がある」だけでは、持続可能な選択肢にはなりません。
本当に価値ある製品とは、環境に配慮しつつ、日常の中で“ちゃんと使える”ものであるべきだと、あらためて感じました。
マルワが目指す「環境+実用性」
私たちマルワでは、こうした想いを大切にしながら、環境配慮型の紙製品に取り組んでいます。
例えば、
- バナナペーパー:アフリカで生まれた、フェアトレード対応の自然素材
- 竹紙:安価かつ成長の早い竹を活用した国産素材
- その他、廃材や非木材資源を使った実用的な紙
ただの“エコアピール”では終わらせず、本当に使いやすい、意味のある紙製品を提供していきたいと考えています。
まとめ:未来を感じた場所で、今を見つめ直す
万博は未来を感じるイベントですが、そこで出会ったひとつの紙製品から、
今の「環境配慮」のあり方や、私たちの仕事の意味を見つめ直すきっかけになりました。
未来に向けて、楽しく、実用的に、地球にやさしいものづくりを。
そんな思いを改めて胸に刻む一日となりました!