良いレガシー、悪いレガシー

「レガシー」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

1989 Subaru Legacy Postcard with Bruce Willis

今はラインナップから車名が完全に消えてしまった、あの名車を思い浮かべながらも
東京オリンピックの頃は盛んにこの言葉が賑わっていました。
オリンピックの効果として、競技場や選手村の跡地を利活用したり、通信・交通インフラが整うことで東京の価値が上がって様々な効果があることが期待されました。

実際に世界の魅力度ランキングでも東京は上位ですし、アフターコロナは多くの訪日客がいらっしゃっているようです。
その他にも「伝統」「遺産」といった意味があり、後生に名を残す素晴らしいものという印象があります。

ところがIT分野でいうところの「レガシー」は全く逆の捉え方をされるそうです。

IT業界には「時代遅れの」という意味で「レガシーシステム」という言葉があるそうです。
「プッチンプリン」の出荷停止は皆さんもご存じだと思います。
どこかのサプリと違って製品に問題があった訳では無く、受発注や生産を司る基幹システムを入れ替えたことが原因とのこと。
1ヶ月経った今もシステムが止まってて、プッチンプリン以外の製品もあおりを受けて企業は大幅な打撃を受けてしまいました。
常に開発が進んでいる分野で過去の古いシステムはすぐに時代遅れになってしまいます。
江崎グリコもそんなことは分かっていて、新しいシステムに切り替えたところで障害が起きてしまっようです。


「2025年の崖」という提言があります。
レガシーシステムを改めてDXに対応していかないと、2025年以降競争に取り残されて大きな損失が想定される、という経済産業省のレポートからの引用なのですが、2024年問題に続いて2025年には崖があるとは泣きっ面にはちです。

このレガシーシステム、何もITだけじゃありません。
誰かのマンパワーで何とか仕事が回っている状況だと、その人が辞めたり休んだりすると仕事が止まってしまう。。。今までは当たり前に受け入れられてきた提案内容が、ある日突然NGを喰ってしまう。。。アナログの世界でも「レガシーシステム」は存在しているはずです。

少し振り返りが出来る時期にこそ、身の回りの「レガシーシステム」を点検してみてはいかがでしょうか。

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