前回のブログでは、今年も開催される「ポスターグランプリ」のテーマを題材に、言葉の意味を調べたる下準備編を書きました。
今回は具体的な表現方法編です。
今年のポスターグランプリのテーマは「いいかげん」。
「いいかげん」をより効果的に表現する考え方をご紹介します。
前回のブログで「いいかげん」の意味を調べました。
大きくわけて「いい湯加減」など「適度」という意味の「いいかげん」と
「いいかげんな仕事をするな」などの「雑・無責任」という意味の「いいかげん」があることがわかりました。
どちらの「いいかげん」も2つの表現方法があります。
・「いいかげん」だけを全面に打ち出す。
・「いいかげんではないモノ」と対比して「いいかげん」を表現する。
「いいかげん」だけを全面に打ち出す。は
例えば、温泉に入って「極楽、極楽」と悦に浸っている。
婚姻届けが、ぐちゃぐちゃな字で書かれている。
・「いいかげんではないモノ」と対比して「いいかげん」を表現する。は
例えば、雪が積もっている露天風呂で、外では凍えている人がいる中、温泉がいい湯加減。
婚姻届け。一人はキレイな字で、もう一人は、ぐちゃぐちゃな字で書かれている。
ポイントは「いいかげんなモノ・状態」の方ではなく「いいかげんではないモノ・状態」を直接、表現して見せるか、見た人の頭の中で解釈してもらうかの違いかと考えます。
例題の「婚姻届けが、ぐちゃぐちゃな字で書かれている」は「婚姻届けなどの大事な書類はキレイな字で書くもの」という固定観念が多くの人にあるのを前提として、「だから、婚姻届けなどの大事な書類を、ぐちゃぐちゃに書く人は、雑で いいかげんな人だ」と見た人の頭の中で、解釈してもらう必要があります。
一方、キレイな字と、ぐちゃぐちゃな字が同じ画面にあると、瞬時に「この人は婚姻届けなどの大事な書類を、ぐちゃぐちゃに書く人は、雑で いいかげんな人だ」と対比しやすくなります。
どちらの表現方法が優れている・劣っているということではなく、どちらの表現方法を使った方が、自分のアイデアの意図が伝わりやすいかを選択するのが、良いかと思います。
ということで、今年も開催されますポスターグランプリ。
応募資格 が 愛知県、岐阜県、三重県、石川県、富山県在住、または同5県内の 会社、大学(大学院、短期大学を含む)、専門学校、 高等学校(高等専門学校を含む)に在籍している個人の方となりますが、ぜひチャレンジしていただきたいです。
https://www.ai-in-ko.or.jp/news/docs/PosterGP15th_frire_R_20240109.pdf