数年前くらいから、「諦める」ことについて書かれた書籍が増えた気がします。
もちろん、この場合は文字通り「諦める」ことについて書かれた本のことで、「絶対に諦めるな!」「諦めたらそこで終わりだ!」的な無駄にポジティブな “諦めない” ことについての本ではありません(それ系の本には個人的に全く興味がありません)。
どうも、マルワのシャドーサイドあれこれ担当です。
本日は、実はとても難しい「諦める」ことについて個人的に思うところの小話です。
そもそもですが、「諦める」って途中放棄(ギブアップ)的な意味として使われることが多く、なんとなくネガティブな印象があります。
しかし、漢字の「諦」には「明らかにする・真相をはっきりさせる」的な意味があり、本来的には決してマイナスな言葉ではありません。
つまり、自身の置かれた状況や欲望を明らかにして「多くを望み過ぎることをやめる」というのが、本来の「諦め」ということのようです。
しっかりと諦めることができれば、いろいろなことがうまくいくかもしれません。
人はついつい、他人に(他人が提供してくれる製品やサービスに)多くを望んでしまうものです(もちろん、私もです)。
特に新しく出会った人や製品・サービスには過度に期待しがち。
しかし、期待の多くは裏切られます。
期待が裏切られた結果、私たちはイライラする・辛い・腹が立つ・つまらない等の「負の感情」を抱きます。
例えば……
- これくらいは言わなくてもやってくれると思ったのに(やってくれない)
- こういうこともできる製品だと思ったのに(できない)
- 人手が増えて少しは早く帰れるようになると思ったのに(帰れない)
- 会社や学校の同僚の「輪」に入れて楽しくなると思ったのに(なんだか煩わしい)
……なんてことはよくあることですよね。
でも、そもそも自分が抱いた期待が正しくなかった(こちらの認識が間違っていただけ)、ということもあると思います。
元々そういう人(モノ)なのに、こちらが勝手にその人(モノ)が持っていないものを望んでいただけ……
そのようなミスマッチ(間違った期待)をなくすためには、しっかりと「諦める」ことだと思います。
「諦める」ことで、負の感情を抱く機会を減らし、ストレスを軽減し、心穏やかでシアワセな生活を送ることができる……はず??
もちろん、他人への期待だけでなく、自分自身への期待も同じです。
何かに向かって努力する、頑張る、ということはその先にある「結果」に期待しているからだと思いますが、その期待が正しくないことだってあり得ます。
やりたいことや夢(夜寝ている時に見る夢は除く)って、つまりは「どんな風に生きたいか」ということですから、努力が辛くないのであれば(肉体的にはキツイけど、精神的には苦しくない等)、その期待は正しいような気がしますし、きっとそれがやりたいことや夢ということなのだと思います。
逆に努力することが苦痛で苦痛で仕方ない、というような場合は、そもそも自分に対する期待が正しくないと思います。
間違った期待をしないためにも、しっかりと「諦める」ことは大切。
もちろん、自暴自棄になるのではなくて、自身の置かれた状況や自身の能力を「明らかに」したうえで、余分な力を抜いて流れに身を任せる……
そうすれば、「苦痛」や「負の感情」を回避または低減できる気がします。
こうして考えると「諦める」って実は全然簡単じゃないどころか、むしろとても難しいことだと思います。過度の期待と、それが裏切られることの苦痛を繰り返している方がラクかもしれないとさえ思えてしまいます。
「簡単に “諦める” なんていうなよ!」的な台詞や歌詞がそこらじゅうに溢れていますが、この言葉の正しい使い方は、「簡単に諦めるなんて言葉を使えるほど、諦めるという行為は簡単なものじゃない!」ということなのではないでしょうか?
そう、諦めるとうのは悟りに近い行為で、「諦めるなんて誰にでもできる」なんてことではないのではないかと思うわけです。
自分自身も、随分前から様々なことを「諦めた」つもりでしたが、ぜんぜん諦められていないのだな、と思うことも多い今日この頃です。
諦める「覚悟」や「勇気」がないと言いましょうか……
仕事も含めて様々な状況下で、「諦めて」流れに任せてみる覚悟がもてるかどうか、それが重要なんだな、という当たり前といえば当たり前すぎることを、文化的雪かきに近い作業をしながら、ふと思ったのでした。
なんだか深い話をしているようで、実はまったく中身のない?小話で失礼しました。
そんな私の脳内では、70’s終盤から80’s前半の短期間のみの活動ながら、個人的には歴代No.1ガールズバンドだと思っているイギリスのギターポップバンド、Dolly Mixtureの大名曲 “Everything and More” がリピート再生しております。
「全部でも足りないから、もっと!」的な感じで、あれもこれもと欲張って期待してしまいがちですが、過度に期待しないでなすがママに・なすがパパに……身を任せてみることができれば、少し生き方や働き方が良くなるような気がします。
例によって公式YouTube動画がないのでリンクは貼りませんが、パンクの影響を感じるシンプルな演奏に60’sガールズコーラスグループのような鮮やかなコーラスが乗った、とてもとてもPOPで素敵な楽曲です。ご興味のある方はぜひ聴いてみてください!
無理や無茶もたまにはいいかもですが、無理&無茶がデフォルトになってしまうと生き辛くなってしまい、それこそ命にかかわります。
どこかでしっかりと「諦める」って、すごく大事なことな気がします。