コロナ禍な年末に、動画編集超ド素人が、動画編集について敢えて語る。

激動、というか激変の2020年も、もうすぐ終わろうとしています。

夏ごろに、アパレルブランドSOPH(私の好きなブランドのひとつ)が出したビルボード広告「まいったな2020」が話題になりましたが、本当にそんな1年でしたね。

私事での「激変」…… 少し前から、どこでどう道を間違えてしまったのか?動画編集作業に少しだけ(本当に少しだけ)足を踏み入れてしまい、まさに「まいったなぁ……」という感じです。

どうも、マルワのシャドーサイドあれこれ担当です。

本日はいつもとはちょっと趣向を変えて、ド素人が語る動画編集についての小話です(+αもあります)。


 

動画撮影のコツや編集テクについては、沢山本も出ていますし、ネットで探せば、スゴ腕の人たちが惜しげもなく知識やテクを伝授してくれているので、とても助けられています。

ただ、これから書くような「はじめの一歩」的なことは、当たり前すぎるから?案外書かれていない気がするので、会社から2週間以内になんでもいいから動画を作って、ネットで配信しなさい!と無茶ぶりされて、“まいったなぁ……”と嘆いている動画未経験社員(被害者?)に向けた“20のエール”という感じでまとめてみました。

 

【事前の準備編】

  • 動画で何を伝えたいのかをよ~く考えて明確にしましょう!(何のためにこの動画を作るのか?動画じゃないといけない理由は?を考える←場合によっては動画よりも印刷物のほうが効果あるかも?)
  • スケジュールには「予備」を忘れない!(撮影や編集スケジュールは余裕を持って設定しておく←大体何事も予定通りにはいかない)
  • まずは絵コンテ的なものを作りましょう!(箇条書き程度でもいいので、ストーリーや場面展開がわかるものをまずは作る←何分くらいの動画にするのかもここで決めておくと尚良い)
  • 見る側の気持ちを忘れない!(内輪ネタばかり、無駄に長い、何が言いたいのかわからない、ただただうるさいだけ……など自己満足な動画は誰も見たくない)
  • 考える人と作る人で「完成形イメージ」をシェア!(イメージに近い動画を共有して、「こんな感じがいい」というものがあると作りやすい)

目的と手段が合致していない、または手段が目的になってしまっていると、伝わるものも伝わらなかったり、せっかく時間や手間、コストをかけて動画を作る価値自体がなくなってしまうこともあります

また、コンセプト(テーマ)だけでなく、完成動画の画面サイズを決めたうえで撮影・編集にとりかからないと、後々面倒なことになります(配信用動画なら、基本はフルHD:1920×1080でいいと思いますが、例外もあるので)。

【撮影・録音編】

  • 機材ありきではなく、何をどう見せたいかで機材は選びましょう!(「ドローンがあるからとりあえず空撮入れよう」ではなく、何故そのシーンが必要なのか?が大事←何を・どう見せたいかによって必要な機材を準備する)
  • 「明るさ」と「マイクの距離」を意識しましょう!(照明やブラインド、撮影する時間帯などで適度な明るさを確保、できるだけマイクを対象に近付けて適度な音量を確保)
  • 基本は横長で撮影、高画質すぎなくても大丈夫!(スマホで撮影する場合は本体を横向きにして縦横比16:9で撮影する&解像度はネット配信用なら1080Pの30fpsくらいでも十分←4Kなどの高画質ファイルは編集PCのスペックによっては処理できないこともある)
  • ある程度「余分」に撮影しておきましょう!(足らないと編集で困ってしまう)
  • 場面の切れ目に印をつけましょう!(映画のカチンコ的なものがあると編集時にラク←「はい!」というような声の目印でもいい)

極論、スマホ1台あれば動画撮影は可能ですが、それなりの機材があるに越したことはありません。ただし、機材があるから、それを使って何か作ってよ、というのは本末転倒です。

また、映像も音声も編集である程度なんとかなりますが、「なんとでもなる」ということはないので、できるだけいい素材となるように少し工夫して撮影しましょう。

【映像編集編】

  • 有償ソフト(アプリ)の方が便利だけど、フリーソフトでもある程度は何とかなります!(簡単な動画ならiOSの「iMovie」やwindowsの「フォト」などOS標準ソフトでも作れる←とはいえ有償ソフトの方が高機能なので、予算が許すなら購入したほうがいい)
  • 素材(映像・音声・画像など)が全部そろってから編集作業をはじめましょう!(全体像を把握して作業しないと二度手間三度手間になる←まずは全ての素材をタイムラインに並べるとこらからスタート)
  • 場面転換や不要シーンのカットには、情報の繋がりと強弱を意識しましょう!(少し「間」を持たせてカットする&多少「余計なシーン」があった方が主題が生きることもある←とはいえ、あれもこれもと詰め込まない)
  • やみくもにエフェクト(トランジションやアニメーション効果など)を使用しない!(機材と一緒で、あるから使おう、ではなく、何のために使うのかを考えて効果に意味をもたせる)
  • 色補正は最低限、全体の明るさとコントラストがある程度揃うように調整しましょう!(場面ごとに明るさがバラバラだと目が疲れるので)

とにかく、思っている以上に時間がかかります!どこまで作り込むかにもよりますが、完成動画の時間の100倍くらいは見積もっておきましょう(5分の動画を作るのに8時間くらい)。時間の制限があるなら、「ほどほどで割り切る」ことがとても大切です。

【音声編集編】

  • 音声の補正や編集も忘れない!(音量差が大きかったり、雑音がひどい動画は誰も見たくない←スタジオ録音の楽曲や音声素材は音量調整だけでもなんとかなるので、自分たちで撮影・録音した音声の補正に時間をかける)
  • 音量は大きければいいというものではありません!(ピークメーターで目視確認して、「0db」を一瞬でも超えないよう調整する←オーバーすると音割れする)
  • 音声補正ツール(エフェクト)があるなら活用しましょう!(イコライザー:EQ、コンプレッサー、ノイズ除去系などの波形編集ツールがあれば活用する←設定はプリセットでもなんとかなる)
  • 音声補正もやりすぎない!(補正・加工しすぎると不自然になったり、かえって聞こえにくくなってしまう←どうしてもダメなら諦めて撮り直す!)
  • 実際に視聴する人と同じような環境で聞きながら調整しましょう!(ネット動画なら、スマホやPC内臓スピーカーや、安価なイヤホンなどで聞く)

音にストレスを感じると、情報は伝わらなくなってしまいます(というか動画を消されてしまいます)。音声補正(波形編集)はちょっと難しいですが、ひと手間かけることによって随分聞きやすくなります。

以下は音声補正の個人的な基準?のようなもので、これが正しいのかは全くわかりませんが、もしかしたら参考になるかもなので記載しておきます。

場面ごとの音量にばらつきがある場合最初にメインの音声ファイル(動画ファイル)をすべて選択して「ノーマライズ(最大化)」します。ただし、最大値を「0db」にしてしまうと音割れすることがあるので、少し下(-2dbか-3dbくらい)に設定すると後の補正がやりやすいと思います。
エアコンなど機械の「ブーン」音が気になる場合EQで低域(80Hz以下くらい)と高域(8000Hz以上くらい)をばっさりカットするか、ノイズ除去系エフェクトを使って目立たなくします。やりすぎるとメインの音声が不自然になってしまうので、自分で聞きながらできるだけ自然に聞こえるよう調整します(EQの基本は引き算です)。
声がこもっていて聞きとりにくい場合イコライザーで中域(男性の声なら800Hzあたり、女性の声なら1200Hzあたり)を少し上げるか、他の帯域を少し下げます。
声が大きいところと小さいところの差が大きくてボリューム調整が難しい場合コンプレッサーを使って音量差を少なくします(大きい音を抑え、小さい音を持ち上げる)。設定は難しいのでプリセットをまずは使って、そこから微調整でも十分です。微調整する場合の主な設定の意味は次の通りです。
・スレッショルド(しきい値)…指定した数値(マイナス〇〇db)よりも大きい音を圧縮(抑える)対象とします。
・レシオ(比率)…何分の1に圧縮するかを決めます(2:1より4:1の方がギュッと圧縮されます)
・アタック…しきい値を超えた音に対して、どのタイミングで圧縮を開始するのかを決めます(0に近いほど早く圧縮が始まる)
・リリース…しき値を下回った音に対して、どのタイミングで圧縮をやめるのかを決めます(0に近いほど早く圧縮が終わる)
・ゲイン…圧縮後の全体の音量をどの程度大きくするかを決めます(圧縮した分、全体の音量は小さくなっている)。目安として、コンプレッサーをかける前(補正前)と同じくらいの音量になるようにゲインを設定するといいです。
※コンプはかけすぎると、不自然になったり、音量(音圧)が大きくなりすぎてうるさくなってしまうので、軽めの使用をおすすめします。
BGMとメインの音声のバランスがとれない場合基本は音量(レベル)で調整します(会話のバックにBGMを流す場合、BGMをいったんかなり下げて、それから徐々に会話の邪魔にならない程度に上げるとやりやすい)。
どうしてもバランスが悪い場合は、BGMの中域(メインの音声と重なる帯域)をイコライザーで少し抑えるように調整します。
 
補正の一例:環境ノイズが気になるので低域と高域をバッサリカットし、中域を少しだけ上げて声の通りを改善しています。

流れとしては、①すべてのファイルの音量をある程度揃える→②ノイズを減らす→③イコライザー調整(②も兼ねる場合あり)→④コンプレッサーで音量差調整→⑤全体のバランス調整、という感じがやりやすいように思います(しつこいようですが、あくまでも、個人的なやり方であり、これが正しいというわけではありません…)。

【公開・投稿編】

  • とりあえず「H.264」、フルHDで書き出しましょう!(または「YouTube高画質」などの設定があればそれを使う←ただし、投稿先によって画面サイズや解像度の推奨設定やルールがあるので、必ず確認して適合するように書き出す)
  • 書き出しには時間がかかる!(動画の長さやPCのスペックによっては20-30分くらいかかることもある←書き出し中に他の作業をするとフリーズすることもあるので、書き出し中は我慢する)
  • 一般に公開する前に、社内の誰かに見てもらいましょう!(他人の目による確認は動画でも印刷物でも大事←写ってはいけないもの・言ってはいけないことが含まれていないかのチェックも重要)
  • チャンネルもちゃんと作りましょう!(YouTubeの場合、チャンネルのバナー画像の設定や、自社紹介文、自社サイトへのリンク、動画のサムネイル設定なども忘れずに行う)
  • 評価や再生回数に一喜一憂しない!(これだけ動画が溢れていると、そう簡単には見てもらえない&批判されても感情的にならない)

ネット上に公開する場合、どこの誰が見ているかわかりません。SNSへの投稿同様、公開(後悔?)してしまう前に複数の目で確認しましょう(YouTubeの場合、限定公開にしておけば、URLを知っている人しか視聴できないので、いったんそれで社内の人に見てもらう等するとよいです)。

※ここにまとめた内容は、あくまでも素人による、素人のための「エール」的なものなので、ゆる~い目で見ていただけると幸いです。


 

……と、まぁこんな感じで四苦八苦しておりますが、来年はもう少し成長していけたらな、と思います(人生死ぬまで成長です)。

そんな私の脳内では、北欧ノルウェーが生んだジェントルポップマエストロ、Dylan Mondegreenの名曲“The Ghost of Christmas Past”のTOKYO ACOUSTIC SESSIONバージョンの、流麗なメロディーと優しく包み込むような歌声と穏やかな映像が広がっています。

TOKYO ACOUSTIC SESSIONシリーズはどれも素敵です。ここではノイズも「効果音」としてとても有効ですね。

こんな時期にこんなタイトルの曲ですが、(ほぼ)クリスマスとは関係のない、自分がこれまで決断してきたことへの強い信念と自信を歌ったものです(因みにタイトルはディケンズの名作「クリスマスキャロル」に出てくる聖霊の名前)。

自分自身がそんな聖霊になって、今の自分の目の前に現れても、この歌のように、強く、明確なビジョンを持って動画を作成すれば、いいものができるのではないでしょうか。


 

最後に、動画から話は逸れますが、年末年始の私たちの決断(行動)も同じで、強く、明確なビジョンを持って行動することが、例年以上に重要な意味を持ってきます。

新型コロナなんて大したことない……とか、感染したらしたで自己責任だから好きにさせてよ、という人もいますが、CSR(企業の社会的責任)やBCP(事業継続計画)的に見ても、私たちひとり一人の自覚を持った行動が重要なのは言うまでもありませんよね。

「感染してはいけない人を感染させない」ことや、「会社や家族、地域など多くの人に影響を与えない(迷惑をかけない)」という明確なビジョンを持って、できる限りの感染対策を忘れずに、年末年始を有意義にお過ごしください。

……と、最後に無理やりBCPとCSRをこじつけてみましたが、最後まで読んでくださる人はいるでしょうか?(毎度の長文失礼しました)

さて、このブログで本当に私が伝えたかったのは?(大切なことは小さな声で)

本当に「まいったなぁ」な1年でしたが、みなさま、善いお年を。

コメント

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