見当をつける

タイトルに付けた『見当』という単語は印刷の事を少しでも理解している方には「アレね」とすぐに解るとおもいますが、全く印刷の事を知らない方に言ってもなんのこっちゃわからないとおもいます。

この見当は印刷する際、印刷した絵柄が少しでもズレない様にするための目印みたいなものです。どのようなものかというと言葉ではなかなか説明しづらいので画像を貼ります。

 

例えばカラー印刷(Y・M・C・Bk)で印刷した際に、どれか1つでもズレていると商品の絵柄が立体的に見えてしまったり、色が変わってしまったりしてしまいます。イメージ的に言うと、3D映画を鑑賞する際に特殊なメガネをかけてみると思います。メガネをかけていると立体に見えますが、メガネをはずし、映像を見てみると二重・三重のように見えます。見当があってないとそのような感じになってしまうと思って頂けるとありがたいです。

 

この見当と言われるものがかなり昔からある言葉だと最近知りました。

その時代というのは浮世絵がある時代からだそうです。

浮世絵は紙に1色1色丁寧に色んな色を重ねていきます。その際、ズレないように紙の置く位置を目印としたのが見当と言われているそうです。

 

どれだけ技術が進歩しても、言葉は言霊のように残っているのだと、この歳になって感じました。

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