色②:紫

おはようございます。

今期は「色」をテーマにブログを書いておりまして、今回は「紫」について書きます。

【青と赤の間】

紫は、青と赤の間の色で、その二つの性質を持っています。
赤の「情熱」と青の「鎮静」を持っているので、使い方や場面によって印象を変えてしまう不思議さのある色です。
二面性をバランスよく持ち合わせる紫には「癒し」の効果があり、見る人の緊張をほぐして不安感を和らげてくれると言われています。
ビジネスシーンでもプライベートでも、紫を身に着けている人って少ない気がします。皆さんはいかがでしょう?
失敗できない不安感や納期に追われる焦燥感も、紫を身に着ければ和らげることができるかもしれません。

安心感の紫が似合う大ベテラン営業Kさん

【バイオレットとパープル】

バイオレットとパープルの違いをご存じでしょうか?
日本では「紫」のひとくくりなイメージがありますが、色相分類的には「赤みの紫:パープル」と「青みの紫:バイオレット」という分け方があります。どの色でもそうですが、ひとくちに「むらさき」といっても、人によって想像する色は異なります。想像通りの色を他の人に伝える時には実際の色見本をつけるのが確実です。

印刷会社では、色見本帳を用いて色のご提案をしています。

【偽紫(にせむらさき)】

偽紫とは、江戸時代に大流行した紫染めのことだそうです。
江戸中期頃、不況で派手な服装を着てはいけないという禁止令がだされました。当時の平民は、高貴の象徴だった紫を身に着けることが禁じられていましたが、やがて禁止令は緩みだします。紫染めの染料は、紫の語源でもある「ムラサキソウ」。ですが、とても高価で手間がかかるため、代用品で試行錯誤し、紫染めを再現して憧れの紫を身に着けようとしたそうです。
禁止令による抑制で生まれた色ということですね。
現代でいう、コロナ禍によって生活が抑制されて新しい生活様式が始まっているのと似ている気がしました。

抑制による「生み」で人類は進化していくんですね。

エレガントでもあり、集中できそうでもある紫は文房具の色にぴったりですね!

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