紙の地図と、画面で見る地図と

ちょっと前に地図を買いました。

これだけGoogleマップが便利になっているというのにです。

しかも自分が住んでいる名古屋市の地図でもありません。

中村市と書いて「なごむるし」と読む地名の地図。

 

みなさんは、この中村市が、どこにあるかご存知でしょうか?

聞き覚えがないので、お住いの近辺ではないことは、なんとなく わかると思います。

 

では答えです。

 

「日本には存在しません」

 

正確には世界の どこにもない架空の市の地図。

書かれている地名も駅名も銀行もコンビニも全部架空。

 

作られているのは空想地図作家・今和泉隆行さん。

架空の県で起こる事件を描いた「ロクヨン – 64 -」のNHKドラマ版の地図も製作されている方。

ラジオで「昔の国鉄の駅は市街地の端っこに出来るケースが多い。京都駅も四条河原町から遠いし、名古屋駅も栄から遠い。これは蒸気機関車だったため煙や線路を通すのに広い土地が必要だったため」と話されており、人間社会の成り立ちを調べながら地図に落とし込まれていてリアルです。

大きな1枚の折り畳み式の地図は、広げやすさや見やすさなど奥が深い印刷物です。

ぜひ、紙の中村市地図を通販サイト( https://store.chirijin.com/ ) で手に取ってみてもらいたいのですが「いきなり買うのは……」という方にはWeb版( http://imgcity.chirijin.com/?page_id=578 )が公開されており、スマホからも見ることができます。

「どこから、どこまで、効率的に移動するなら乗り換え案内アプリや道案内アプリの検索結果だけ見ればいい。そうじゃなくて、時刻表なら、この駅までは急行があって、その先は各駅しかないとかことがわかると、どこに人が多くいるのかがわかる。というように、地図や時刻表からは色々な人の目的の全体像を読み解けるもの」と先ほどのラジオで おっしゃられております。

わがままな話ですがデジタルもアナログも、両方残っていってほしいものです。

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