7±2

年々記憶力が衰えてきているなあと感じることがあります。
例えばA スーパーで買うものを決めて、しっかり記憶したつもりで家を出るのに、帰ってくると肝心なものを買い忘れている。
B 人の顔は覚えているのに名前が出てない
C 仕事で新しいことを教えてもらっても以前に比べ覚えるまでに時間がかかる
等々、少々今後が不安になったりもしますが、記憶というのは不安定で、長期的に保管して、正確に取り出すはなにかしらの工夫が必要のようです。

日常生活の中で、会話や計算、物事を考えるときに使う記憶は「短期記憶」で、この「短期記憶」の容量というのはかなり少なく、時間にして十数秒から数分程度、一度に記憶できる量は7±2と言われていて、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個程度だそうです。郵便番号の7桁というのは記憶できる限界の数字なのですね。携帯の番号を覚えることが出来るのは、090とか080とか頭につく番号が限られるうえに、後ろの数字が12345678だった場合、1234と5678の塊が2組というふうに記憶することで覚えることができているようです。しかも、他の情報が入ってそちらに注意が向いてしまうとあっという間に上書きされて消えてしまうという不安定な状態にあるようです。
この不安定な短期記憶を「大事な情報だから覚えよう」と思ったら頭の中で何度も反復したり、関連した情報とか意味とかを考えたり、結び付けたりすることによってようやく「長期記憶」に移行していく準備が整うそうです。

そうなると冒頭のAのようなことは、そもそも全部覚えるのは無理なことで、思い出すという無駄な時間を費やすよりもメモを持っていくほうがいいですね。Bは写真があれば、写真と名前をセットにして覚える(映像としての記憶は言語よりも残りやすいそうです)。Cはやはり何度も繰り返して覚えるしか方法はないようです。

今後記憶力が大幅にアップすることはまずないと思うので、覚えることが多い場面に遭遇したら、7±2を意識して、まずはこまめにメモを取る習慣をつけていきたいと思います。

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