暑い夏こそ気をつけたい!PC・スマホ・モバイル機器の「熱トラブル」と安全対策

毎日暑くてゲンナリしますね……

この季節は、私たちの体だけでなく、PCやスマホ、モバイルバッテリーなども「熱」によるトラブルが起きやすくなります。うっかり放置してしまうと、機器の故障だけでなく、火災など大きな事故につながることもあります。

そこで今回は、暑い時期に起こりやすい身近なデジタル機器のトラブルとその対策をいくつかまとめてみました!


ノートパソコンやデスクトップパソコンは、作業中に内部で熱を発生させます。夏場は室温が高いため、内部の熱がうまく逃げずに本体がどんどん熱くなり、動作が遅くなったり、急に電源が落ちたりすることがあります。最悪の場合、パーツが壊れて修理が必要になることも……

すぐできる対策

  • 通気口をふさがない! 壁に密着させたり布やカーペットのうえでPCを使うのは避けましょう。本体の裏や横にある小さな穴(通気口)は、熱を逃がすためのものです。ファイルや紙資料などでその穴を塞いでしまったり、通気口と机の間に隙間がない状態で長時間使用・放置したりしないよう、ゆとりあるスペースで使用・保管しましょう。
  • 熱を逃がすグッズを活用! 市販の冷却台(ファンがついた台)を使ったり、机に少し隙間を作ってPCを浮かせるだけでも効果があります。
  • こまめに掃除する! 通気口にホコリがたまると熱がこもりやすくなります。掃除機の先をブラシにして、ホコリを取ってあげましょう。
  • PCにも休憩を! PCも人間と同じで、たまには休ませてあげましょう。使わない時はスリープモードにしたり、シャットダウンしたりして、熱を逃がす時間を与えましょう。
  • なるべく涼しい場所で使用・保管! エアコンの効いた部屋など、室温が高すぎない場所に保管・使用するのがベストです。

 


炎天下や直射日光のあたる車内などでスマホを使っていると、「あれ?スマホがやけに熱いな」「操作しても反応が遅い、アプリが固まる…」こんな経験ありませんか?これは、スマホが熱くなりすぎて、性能が落ちているサインです。発熱が続くとバッテリーの劣化が進み、故障の原因にもなります。

すぐできる対策

  • 直射日光を避ける! 外でスマホを使うときは、できるだけ日陰で使いましょう。車の中や窓際に置きっぱなしにしたり、カーナビ替わりにダッシュボードに設置して(日光があたる状態で)長時間使用するのも危険です。また、カバンの中に入れていても、直射日光が当たる場所に長時間放置すると高温になることがあります。
  • 充電しながらの長時間使用は控える! 特に動画視聴やゲームはスマホに負担がかかります。充電しながらそれらを使用すると本体が発熱しやすくなるので、できる限り避けましょう。
  • 熱くなったらケースを外す! 本体が熱いと感じたら、スマホケースを外して風通しを良くしてあげるだけでも違います。また、エアコンの効いた部屋など、涼しい場所に移動させて少し休ませてあげましょう。

 


モバイルバッテリーの多くは「リチウムイオン電池」が使われています。この電池は高温に非常に弱く、熱によって劣化が進んだり、内部でガスが発生して膨らんだりすることがあります。内部で異常が起こると、最悪の場合発火する恐れがあります。

すぐできる対策

  • 直射日光の当たる場所・高温になる場所に放置しない! 車内や屋外のベンチの上など、直射日光が当たる場所に放置しないようにしましょう。また、エアコンの効いていない状態の室内やカバンの中に長期間放置するのも危険なので避けましょう。
  • 充電中はカバンやポケットの中に入れない! ポケットやカバンの中など、熱がこもりやすい場所で充電しないことも大切です。
  • 異変を感じたら使わない! 充電中は多少熱くなるのは普通ですが、異常に熱いと感じたらすぐに充電を中止しましょう。また、バッテリーが膨らんでいる、変な匂いがする、異音がするなど、少しでも異変を感じたらすぐに使用を中止して買い替えましょう(古いモバイルバッテリーはお住まいの行政機関の定める方法で回収してもらいましょう)。
  • 充電が完了したら速やかに抜く! 満充電になっても繋ぎっぱなしにせず、充電が終わったらすぐにケーブルを抜きましょう。
  • 信頼できるメーカーの製品を選ぶ! 購入する際は「PSEマーク(技術基準適合マーク)」が付いているか確認しましょう。安価すぎる、聞いたことのないメーカーの製品は、PSEマークが付いていないことがあり、品質が保証されていない場合があるので注意が必要です。

 


夏の必須アイテムになりつつあるハンディファン(携帯用小型扇風機)ですが、ハンディファンの多くは充電式のリチウムイオン電池を内蔵しています。高温状態での放置や充電中の過熱で、発火のリスクがあります。

● すぐできる対策

  • 直射日光の当たる場所に放置しない! 使用しない時は、車内や窓際など、高温になる場所に置かないようにしましょう。また、カバンの中で意図せずにスイッチが入ってしまわないように保管方法に注意しましょう。
  • 充電中は目を離さない! モバイルバッテリーと同様に、充電中は熱を持つことがあります。異常な発熱がないか確認しながら充電しましょう。
  • ホコリをこまめに掃除する! ファンのカバーを外せるタイプであれば、定期的にホコリを取り除いてあげましょう。ホコリがたまると、モーターに負担がかかり、寿命を縮める原因になります。
  • 衝撃を与えない! 落としたりぶつけたりすると、内部のバッテリーや部品が損傷し、トラブルの原因になることがあります。
  • 充電は説明書のとおりに! これはモバイルバッテリーやスマホなどにも言えることですが、安価なケーブルを使って充電すると、過電流で発熱することもあります。本体に付属していたケーブルや、メーカー推奨のものを使って充電するようにしましょう。

  


もし熱くなってしまったら?

PC、スマホ、モバイルバッテリー、ハンディファンなどを使っていて、「熱い!」と感じたら、まずは電源を切って風通しの良い場所で十分に休ませてください。

ただし、冷蔵庫に入れたり、保冷剤を当てたりするのは絶対にNGです!

急激に冷やすと内部で結露が発生し、かえって故障の原因になります。ネットなどでたまにこのような冷やし方を説明しているものもありますが、絶対にやめましょう。

 


まとめ:熱は大敵!ちょっとの工夫で大切な機器を守りましょう

暑い時期は、ちょっとした不注意で思わぬトラブルが起きやすいものです。

スマホやモバイルバッテリーなども、熱がこもらないように「置き場所」「使い方」「充電方法」に気をつけることでトラブルを防ぐことができ、それによってスマホやモバイルバッテリーなどが長持ちします。

ぜひ、大切なデジタル機器を「熱トラブル」から守って、安全・快適に使ってください!

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