先日,印刷企業とクリエイターがコラボして、新たな商品やサービスを開発するプロジェクト「ワクワクぷりんと博覧会」の、印刷企業とクリエイターのマッチングイベントが行われました。
このマッチングイベント、印刷企業側がクリエイターさんに向けて「当社はこんな会社です」を3分でプレゼンします。
そのプレゼンを見て「この会社と何か作りたい!」と思ってもらえるかが鍵で、その後の懇談会を経て、どの印刷企業、どのクリエイターさんと一緒に商品開発をしたいかを決めます。
マルワは「BCP」「環境」「地域社会貢献」などには長けているのですが、それは当社しかできない特殊な印刷加工技術を持っていないからこそ、独自化のために印刷技術ではないところを伸ばしていったためです。
しかし「BCP」「環境」「地域社会貢献」は、クリエイターさんには、あまり魅力的には映らないと思います。
実際、自分がクリエイター側なら「レーザーカッティング」「活版」「シルクスクリーン」などの独自の技術を試したいです。
普通にプレゼンしては「マルワ」を選んでもらえません。
今回のブログは、どのようにプレゼンを行ったかについてです。
今回は4つに焦点を絞りました。
・伝えたい「想い」を軸に伝える
・マルワの独自の技術は「アイデアを一緒に考えること」
・前回の作品例を紹介し、想像してもらう
・「Must」と「Want」を伝える
伝えたい「想い」を軸に伝える
極力、文字数を抑えて、下記4枚のスライドを用意しました。




この4枚はプリントされて配布されます。
プレゼンの持ち時間が3分ということで、全部話していたら、到底、時間が足りません。
そこで1枚目2枚目を飛ばして3枚目から話すことにしました。
「どこにあるのか」「何年に創業したのか」「社員の人数」などは今回のプレゼンの3分には不要な情報だと判断しました。
「持っている設備」も当社独自の設備ではないので、不要な情報としました。
3枚目4枚目のプレゼンで「少し気になってくれた人」が、1枚目2枚目に目を通してくれれば良いという位置づけです。
マルワの独自の技術は「アイデアを一緒に考えること」
独自な技術を持っていると「その独自な技術で出来ること」に当てはまるアイデアを考えることになります。
幸か不幸か、当社は独自の技術がないので「面白いアイデアを主役にして、それをどのように表現するか」で商品開発ができます。
ただ「やりたいです」だけでは、魅力的ではないので、当社は「アイデアを考えるための準備ができています」を打ち出しました。
具体的には「身近な困りごと」と「商品開発できそうな正解のない問い(※)」を用意しています。
アイデアを一緒に考えたいクリエイターに刺さってくれればという作戦です。
前回の作品例を紹介し、想像してもらう
自分がクリエイターなら「あなたの会社は、どのくらいのモノが作れるのよ」が聞きたいところだと思い前回のワクワクぷりんと博覧会で作った「たのしみくじ」を紹介しました。
ブースには前回商品の展示もあるのですが、プレゼンで紹介することで「こんなのが作れる」「このテイストを求めている」と、クリエイターさんの頭の中で良くも悪くも判断してもらえるのが目的です。
「Must」と「Want」を伝える
Must(必ずやりたいこと)とWant(できればやりたこと)を明確にしました。
Mustが「みんながチヤホヤしてくれぐらい売れる商品を作る」と「あなたと当社の代表作の1つとなるものを一緒に作る」
Wantが「「地域社会」や「普段の生活」の課題解決ができたら尚良し」
当社の参加する目的は何なのかを明確にしました。
「みんながチヤホヤしてくれぐらい売れる商品を作る」と「あなたと当社の代表作の1つとなるものを一緒に作る」の中には、メディアに紹介されることも、全社員やクリエイターさんに還元できるぐらいに売れることも大前提ですが、この「ワクワクぷりんと博覧会」に参加すれば、面白い商品・売れる商品が出来ると、企業とクリエイターさんに思っていただける、つまり「ワクワクぷりんと博覧会」継続することができるというのも、Mustに挙げさせていただきました。
さて来週には、どのクリエイターさんとマッチングできたかが判明します。
とても、楽しみにしております。