今どきの「報・連・相」

私が社会人になった頃は上司から「報・連・相」(ほうれんそう)の大切さを懇々と教わりました。

ご存じの通り「報」=報告、「連」=連絡、「相」=相談の語呂合わせです。

これを徹底することで、上司は組織内のメンバーが今何を行っていて、どんなところで問題が起きているかが把握でき、問題解決の早期化と業務効率に繋がるということです。

一方で、何でもかんでも相談することが定着してしまうと、部下が自主的に考える力が育たず、指示待ち人間が増えてしまう、ということで「確・連・報」(かくれんぼう)という考え方が出てきました。

「報・連・相」との違いは字のごとく「相談」ではなく、「確認」になっている点とその順番ですね。

この考え方は取り組む前に部下が上司に「確認」することに重点が置かれているので、行動より前に自発的に考える習慣が身につく、という訳です。

いやいや、まだまだ仕事に慣れていないあなた。でもやっぱり「相談」したいよね。

そんな方へオススメできそうな小ネタです。ソクラテスやアリストテレスなど、あの歴史上の偉人に悩みを相談できるツールが間もなく公開されるらしいです!

偉人たちに相談だ!現代の悩みをどう解決してくれるの? | NHK
【NHK】誰かに悩みを相談したい!そんな時に、まるで歴史上の“知の巨人たち”に相談しているような体験ができるシステムが登場しました…

その名を「ヒューマニテクスト」(Humanitext Antiqua)」といい、ChatGPTの技術を活用して名古屋大学などの研究チームが開発したそうです。膨大な西洋古典文学を学習しており、悩み事を入力すると西洋の歴史的な偉人がいかにも考えてくれたかのように答えを返してくれるそうです。

例えばソクラテスに「毒杯を飲む前の気持ちはどんなだった?」と質問してみると、「さて、君の問いに答えよう。」から始まり、本物のソクラテス本人のような口調で答えてくれるそうです。
軍人だったカエサルに聞いてみると、「汝の悩み、これは戦場においても同じだ。」といった具合に、戦いに例えてアドバイスをしてくれるそうです。

リリースが待ち遠しくなってしまいますが、既に似たような体験ができるシステムもあるようです。

「AI相談.com」
坂本龍馬や豊臣秀吉などの日本史の偉人だけではなく、ツンデレ女性や論破キャラなど好きなキャラクターと対話できるAIチャットサービス

「偉人相談室」
ChatGPTのプロンプト画面に悩みを入力するとランダムに選ばれた3人の偉人が、三者三様に答えてくれる!

昨年から急速に普及している生成AI。色んな問題も指摘されていますが、現代版「ほうれんそう」「かくれんぼう」に効果的に取り入れてみるのも良いですね。
後半に紹介したシステムはお遊び要素が強いものの、気分転換に使ってみるのも面白いですよ。
(引用がうまく埋め込めませんでしたので、ご興味のある方はググっていただけますと幸いです)

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