前職の関係上、テレビなどでモノクロ写真を見ると、これはどこだろうと、つい考えてしまいます。
そこで今回は、WEBを駆使した昭和の写真の特定方法をご紹介してみようと思います(あくまで主観的な方法です)。
お題となる写真はコレ。
フリー素材のウェブサイトから正規の手順でダウンロードしたものです。
前提として、今回はWEBの情報のみで写真について調べますが、地域の郷土史本や古い住宅地図などを参考にするのが一番情報としては信頼できることを先に述べておきます。
それでは、スタート。
まず、写っている看板などの情報を調べてみます。
写真中央の「福禄寿飯店」。
結構有名な店のようで、たくさんの検索結果が出てきます。東京の原宿あたりの景色ではないかと推測がつきます。
次に左側の店「レオン」。こちらの検索結果が結構出てきます。
情報を整理すると、レオンは原宿のセントラルアパートという建物にあった店のようです。
地図のこの場所がお店のあった場所のようです。
写真では左側に建物があるので、東向きか南向きの2方向に絞られます。
他にヒントがないか、もう一度写真を見てみます。
遠くに歩道橋が見えています。
ここで確認したいのが「国土地理院の航空写真」です。
こちらのサイトでは、年代別の航空写真を閲覧することができます。
年代を選択し、調べたい住所を入力すると、地図上に撮影場所がプロットされます。
そのポインタを押して、さらに高解像度表示を押すと結構な倍率まで拡大ができます。
歩道橋の情報に戻りましょう。
該当の交差点の東側に歩道橋がかかっているのが分かります。つまり、東向きに撮影された写真であると推測できます。
ちなみにこの空中写真の年代は、昭和50年代ですが、道路を走っている車や看板の商品名などから詳しく年代を推測できる場合もあります。
最後に現在のストリートビューの景色を見てみます。
この場所ではないか?となります。
繰り返しますが、WEB情報は信ぴょう性に欠けるものも多々あります。今回の推測はあくまで一つの説としてお受け取り下さい。
余談ですが、マルワが平針に移転したのは昭和55年。その少し前、昭和52年の平針の空中写真がこちらです。赤丸が現在マルワが建っている場所。周辺は何もありませんね。
簡易的なものとなりましたが、皆さんもご自宅に大量に眠っている写真などが見つかりましたら、一度場所は年代の推測を試してみてください。
それでは、また。