執筆時点ではもうすぐお正月、お正月と言えば映画ですが、最近のハリウッド映画、特にディズニー映画を観ていると気づくことがあります。
登場人物の人種や性別・嗜好が多様化しているのです。
あの「スターウォーズ」も今やディズニーの配給ですが、主役には白人の女性。重要な鍵を握る人物にもアジア系、アフリカ系のカラードが登場するなど見事なまでにバランスが良い!
※ディズニー・スタジオ公式 より引用
アニメに目を移してみると、プリンセスと言えば、“白いお姫様”とお決まりだったのが、「モアナと伝説の海」のプリンセスはポリネシアンでしたし、私の大好きな「リメンバーミー」はメキシコのお話。「ベイマックス」では日本もフューチャーしてくれました。「アナ雪」にもLGBT要素があると話題になりましたね。
これらには“ポリティカル・コレクトネス”(以下ポリコレ)という配慮が働いているのでは、と言われています。
ポリコレとは、日本語で「政治的に正しい言葉遣い」と訳せますが、ここでは、人種や性別・文化・民族・年齢・宗教・政治指向・性癖等々の違いによる偏見、差別を含まない言葉や用語や表現に配慮することを言います。
つい先日、プラダの新しいキャラクターが〝差別的である″との理由で販売中止を余儀なくされましたが、たとえ差別の意図が無くても、配慮が足りないとアウト!というほど世界はポリコレに敏感です。
さて、マルワでもSDGs(2030年に向けての持続可能な開発目標)の取り組みを行なっていますが、そこでもはっきりとジェンダー平等をはじめ、“誰ひとり取り残さない公平で公正な社会”の理念が謳われています。ポリコレはまさにSDGsの一環だといえます。
一方で必然性が無いのに、無理やりポリコレに配慮した脚本になったり、キャスティングがされたりすると、これは行き過ぎで、逆差別にも感じてしまいます。(どの映画とは言いませんが)決まって、そんな映画は炎上していますね。
ディズニーを産み出した偉大な国のトップが、ポリコレ(=SDGsと置き換えても良いと思います)と真逆のことに推進していこうとしているのは皮肉です(*_*)
とはいえ2019年最大の楽しみはディズニー傘下、マーベルスタジオの「アベンジャーズ/エンドゲーム」に他なりません!
※ディズニー・スタジオ公式 より引用
ここから先は、マーベル映画を観た方じゃないとなんのこっちゃですが、、、
マーベルもディズニー傘下になってから随分経ちますが、ポリコレが深化しています。「ブラックパンサー」は分かりやすいところですし、シリーズ屈指の人気作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督 ジェームズ・ガンを過去の差別的発言を理由に降板させています。究極は「インフィニティウォー」でのサノスの指パッチン!正しさとはなにか、決して正解のない選択を観客に投げかけています。「エンドゲーム」の前には初の女性ヒーロー単独主演作「キャプテン・マーベル」も控えてます。
ついつい長文になってしまいましたが、私は清廉潔白な人間という訳でもありませんので、ポリコレを完全におちょくっている、「キング●マン」なんかも大好きです。
※20世紀フォックスホームエンターテイメント より引用
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