罠もしくは落とし穴

 

罠 罠 罠に落ちそう~♪

(ザ・ヴィーナス「キッスは目にして!」、作詞:阿木燿子)

昔こんな歌がヒットしましたね。歌のような恋の罠なら落ちてもみたいものですが、制作部での罠は入稿された“完成データ”の不備に翻弄されることを示します。

ネット印刷では入稿データに不備があると、容赦なく差し戻されてしまうらしいですが、完成データの取り扱いが多くないことや、取引のあるお客様からのデータなので、大きな不備(リンク画像がない)以外は恐る恐る“頑張って直す”を基本としています。
イラストレーターで作られたネイティブデータでの不備で多いのは
・CMYK以外に特色が混じっている
・画像がRGB(社内ルール的にNG)
・画像がRGBとCMYKの混在(社内ルール的にNG)
・塗り足しがない
・QRコードが4色分解されているになっている(印刷後読み取れない可能性も)
などがありますが、“そもそもサイズが違う”なんてこともあります。
ただ、上記のようなデータの不備はほとんどが制作者の「うっかり」とか「知らなかった」のようなヒューマンエラーなので、ネイティブデータがあれば“さほど頑張らなくても直せる”レベルなのですが、悩ましいのは“稀”に発生するオフィス系のソフトで変換したPDFでのトラブルです。本来PDFは完成しているデータなので、ここで“頑張って直す”ことはリスクが伴うことになります。
過去の経験から「まず大丈夫」と判断した方法で印刷用データにしたにもかかわらず、
・何か出た
・何かが無くなった
・出力できない
等のトラブルに見舞われることがあります。
このようなデータに遭遇した時は心から「罠だ~!!」と叫んでしまいます。

PDFのトラブルに関しては、対処方法はいろいろありますが、いつ、どういう状況で起きるかは不明なことも多く、まずは“チェック回数を増やす”ことが一番安全なようです。
もしくは、データが入稿された場合は「無事に印刷できますように」と祈ることでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました