タイトルは、簡単にできることもめんどうくさがってしない=きわめて横着な者のたとえです。なんでも江戸時代の滑稽本に由来があるそうです。(同じ意味でその逆の「縦のものを横にもしない」もある)
じめじめ蒸し暑いこの時期は外出もおっくうになってしまいますが、めんどうくさがっていると流れに乗り遅れちゃうというお話です。
昭和から平成に移るにつれて、テレビのサイズはより大きく、横長にが主流になっていきました。アナログからデジタルになって、ハイビジョンや4Kとなってくると映画館のような迫力を自宅でも!となってきたわけですね。
テレビの価格もずいぶんこなれてきて昔は1インチ1万円が相場だったところ、今では60インチのテレビが10万円以下で買えたりします。大きくて横長が迫力満載で所有満足を満たしてくれています。
それが令和とともに風向きが変わってきましたよね。
そう、TikTokなどの縦型動画プラットフォームの大流行です。
テレビに出てくるタレントさんやYouTuberも乗り遅れまいと続々TikTokを始めています。
人気の理由は、簡単にBGMつき動画を制作することができる手軽さと、次々におススメ動画が流れてくるレコメンド機能と言われています。
でもそれ以外にも科学的な裏付けがあることがNHKのクロ現で紹介されていました。
番組では同じ内容の動画を、従来の横長テレビサイズとスマホの縦型で観たときの脳科学実験を行っていました。縦型動画は目線がばらつかないので脳内の血流が活発になるそうです。それだけ集中して見せることができるということですが、その反動で持続して長い時間視聴することには適さない。だから短い尺で、次へ次へと視聴者は別の動画をスワイプしていきたくなるという中毒性があるのだそうです。スマホの時代は大迫力よりもこの病みつき感が求められていることに納得です。
番組では縦型動画作成のコツも紹介されていました。ハイビジョンテレビ草創期には昔の作品を無理矢理横長に引き延ばした番組が多くて残念なことが多かったですが、縦型動画もポイントを押さえて動画を作らないと狙った効果は出せませんよね。
「発信」を理念に掲げているマルワでも試しに縦型動画をYouTubeショートでアップしてみました。
1日で350回再生されたけどその後伸び悩み。。。まだまだ勉強途中です。
動画に限らず漫画やカーナビなど縦型が増殖中。
今までは企画書といえばパワポで横型で作るのが当たり前だったけど、縦型企画書の見せ方をこの機会に研究してみようと思います。
横着がって今までの当たり前だけにしがみついていると取り返しがつかなくなってしまう、かもしれませんね。
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