FSC®をもっと分かりやすく

たまにはまじめなネタをひとつ。

みなさんはFSCという言葉を聞いたり見たりしたことはありますか?
時々パッケージや印刷物についているこちらのマークがFSC認証のマークです。

見たことはあるけど、何なのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

FSCとは、Forest Stewardship Councilの略で、日本語にすると森林管理協議会となります。

この協議会ができた背景としては、違法な森林伐採や無計画な森林の農地転換、都市開発などによって森林が失われていく昨今、
森林を守りつつ、森林からの生産品の恩恵を持続的に受けられるように、適切に管理したいという想いで作られたそうです。

なので、上記のマークがついているものを手に取ったあなたは、間接的に森林を大切にしているということになります。

では、誰でもこのマークを付けられるのか?というと、そういうわけではありません。

例えば印刷物の場合
「認証を受けた森林」から木を頂戴し、チップにします。
それを使って「認証された製紙工場」で用紙を作ります。
その用紙を「認証された紙の販売代理店」が「認証された印刷会社」へ販売し、
その用紙を使って「認証された印刷会社」が印刷・加工します。

FSC認証を受けた会社がチェーンでつながっているイメージです。
この流れがしっかりできて初めてマークを付けて出荷することができます。

「認証」はFSC(森林管理協議会)が策定した基準を基に
FSCとは別の第三者機関によって審査・監査が行われ、認証されます。
第三者機関が審査することによって公平・公正性が担保されているそうです。

マルワも先日更新審査を受け、無事終えることができました。

審査の内容は
FSC認証の規格に則ったマルワのマニュアルに沿ってきちんと運用がされているか
用紙の購入から印刷・加工・納品までのエビデンスが辿れるか等
細かく確認されます。
最近では、FSC認証に関わる人々の人権についても問われます。

FSCでは「中核的労働要求事項」という難しい言葉で表現されていますが
マルワもそれに賛同し、ホームページで方針声明を発表しています。
それがこちらです。

1.児童労働の禁止
  国内法令が定める雇用最低年齢に満たない児童を就労させません。

2.強制労働の排除
  いかなる就業形態においても、不当な労働を強制しません。

3.職業と雇用における差別の撤廃
  基本的人権を尊重し、国籍・人種・出身地・性別・宗教・疾病・障がいによる差別、
  ハラスメント等、人権を無視する行為を行いません。

4.結社の自由および団体交渉権の尊重
  労働環境や賃金水準などの労使間協議を実現する手段としての結社の自由
  および団体交渉権を尊重します。

……だんだん難しくなってきましたね。

つまり、FSCを認証取得している企業は森に優しいだけでなく
人にも優しいホワイトな会社だということです。

FSC認証マークを付ける=森と人にやさしくできる
FSC認証マークを付けられる印刷会社=マルワ
ということは
マルワに印刷を依頼する人=森と人にやさしい人

何かいいことしたいと漠然と考えている方は
マルワで名刺でも作ってみませんか?

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