──立浪が辞める。
「そらそうだろうな」というのが第一印象で、驚きはあまりなかった。むしろ立浪でもちゃんと辞めるのだなとホッとした。やはり応援しているチームが弱いと、なんとなく気分が悪い。結果がすべてのプロの世界なのだから致し方ないだろう。
オープン戦優勝、開幕直後には首位に立って、今年は何かが違うと思ったのも束の間。徐々にその勢いは影を潜め、結局は春の珍事として、定位置の下位に収束することに。
あれだけお祭り騒ぎのように、連日ドラゴンズの好調を報じていた地元メディアもいまでは何とかポジティブ要素を探すような内容。画面で活躍する青いユニフォームの選手は、高橋宏斗と大谷翔平だけになってしまったかのよう。
監督の采配についても、少なからず批判的な意見があったと思う。個人的にも応援していた選手がトレードに出されたりと、どうなんだろうなと感じたこともある。
それでも、ホームスタジアムの客入りは好調。自分も何年振りかにドームに応援に行く機会があったが、平日でもお客さんはいっぱいで、立浪の人気(中田翔も?)もあるのだろうかと感じた。
プロレスの猪木、Jリーグのカズ、中日の立浪。それくらい球団を代表する選手であったのは間違いないだろう。
自分も子どものころに喉をからした応援歌の中で、おぼろげに思い出せるのは立浪のものくらい。
行け 我等の立浪 闘志燃やし 飛びたて
お前のバットで決めてやれ 中日の若大将~
「かっ飛ばせー たーつなみっ!」
いつしかメディアではミスタードラゴンズという言葉が使われるようになったが、自分にはやっぱりこちらの方がしっくりとくる。
「中日の若大将」
3年間おつかれさまでした。