カラスの撃退法とかけて成長の道標と解く、その心は。
「どちらも『ナッジ』が大事でしょう」
お後がよろしいようで^^;
???
これで占めさせていただく訳にはいきませんよね。
まず、マルワの真ん前にあるゴミ捨て場の最近の様子。(もっとひどい日もあります)
この散乱の有り様。ヤツの仕業です。
春になってカラスたちも活発になったのか、燃えるゴミの日は袋を食い破って道路までゴミが散乱しています。美味しそうなものだけ狙うカラスに感心しつつも、このままじゃあ通行の迷惑になるからと、できる範囲でゴミを片づけるのですが、陽気に合わせて腐敗臭もひどくて朝から大変。
このようなカラス被害はどこの地域でも問題になっていると思います。そんなさなか地域と大学と企業が手を組んで、カラス被害を減らす実証実験を行ったそうです。
それは、カラスの鳴き声を流すこと。
知らなかったんですがカラスの鳴き声にはいろいろあって、天敵が近くにいることを仲間に知らせる警戒の鳴き声というのがあるのだそうです。その種の鳴き声をゴミ捨て場で流すことでカラスが去っていく、ということが実証されたとのこと。
これまでの対策は防鳥ネットや薬を散布するなど物理的な方法で、頭の良いカラスが慣れてしまうと効果が弱くなったのが、この方法だと持続的に効果があるとのことですが、実はこの実験にはもう一つの意図があることを聞いて更に感心!
カラスは確かに問題だけど、地域民のゴミの出し方にも問題があるんじゃないか、という発想からカラス対策に有効なごみの出し方を近隣住民に啓発したり、アニメのキャラクターが優しく「スキマを作らないで欲しいな」と訴えかけるPOPをネットに貼ったりすることで、人間側のモラル向上にも訴えかけようという取組です。まさに動物の行動学と人間の行動学のかけ算!
最寄りのゴミ捨て状況をみるにつけ、燃えるゴミと資源ゴミが混ざっていたり、そもそもゴミ出しの日じゃないのにどんと置かれている、、、実はこっちが本当の問題だと改めて実感します。
ここでようやく登場、「ナッジ」という言葉をご存じでしょうか。
私も初めて聞いたのですが、直訳すると「そっと後押しをする」という意味だそうです。人々が選択し、意思決定する際の環境をデザインし、それにより行動もデザインしようという行動経済学の論理だそうです。
今では選択の自由があり、費用対効果が高いことから、欧米をはじめ世界の200を超える組織がこの考え方を活用して持続可能な取組に繋げているそうです。このカラス対策の実証実験にもナッジの専門家が関わっているそうです。
そこで成長の道標。4月になって様々な企業で新人社員研修などが行われていることでしょう。
この時期になると、今年の新人は○○世代。といった言葉が聞かれます。
やれ「最近の若者は」という古代から続く永遠の課題はあるものの、Z世代に限らずこれからを担うスタッフの成長のために「ナッジ」が目指す、強制的な指示・命令はなく、あくまで自発的にその人にとってふさわしい行動のきっかけを促し、寄り添う姿勢が年長者には求められるのだと自戒しております。
お後がよろしいようで。