ご存じですか

本を購入した際に、裏側に「ISBN」から始まる数字やバーコードが印刷されているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。

これらの数字やバーコードは書籍を制作する上でとても重要なものです。それぞれの意味や目的についてご紹介したいと思います。

■ISBNコード
ISBNコードは正式名称をInternational Standard Book Number(国際標準図書番号)といいます。世界中で出版された書籍の1書名に対して1つずつ付与されます。13桁の数字からなるコードですが、書籍が絶版しても同じコードが使われることはないので、「世界で1つ」のコードということになります。
日本では、ISBNコード単体ではなく、「日本図書コード」「書籍JANコード」も併せて表記することが一般的です。日本図書コードとはISBNコードにCコード(販売対象、書籍形態、内容を表す)と価格表記を加えたもので、書籍JANコードとは日本図書コードを2段のバーコードで表したものです。書籍を流通・販売させるためになくてはならないものです。
ISBNコードの意味
一見、数字が羅列されているだけのように見えるISBNコードですが、ハイフンでつながった5つのブロックによって構成されていて、それぞれに意味があります。その意味にしたがって、数字が付与されているのです。各ブロックの意味は次のとおりです。

接頭記号
 978か989のいずれかで、日本は978と決まっています。
国記号
 書籍を出版する国や地域等を示す番号です。日本は「4」と決まっています。
③出版者(社)記号
 出版者ごとに、「日本図書コード管理センター」から付与される2~7桁の番号です(出版点数が多い出版者ほど少ない桁数(岩波書店00、旺文社01、朝日新聞社02等)になり、その分署名記号の桁数が多く割り当てられます)。出版社だけでなく、個人でも取得することができます。
④書名記号
 書名ごとに付与される番号です。各出版社が書名ごとに決める番号です。
⑤チェックデジット
 前12桁の数字に間違いがないかどうかをチェックするための数字です。
このように日本で出版された書籍であれば、はじめの4桁(①・②に当たる数字)は全て同じであり、出版者が同じであれば③にあたる数字も同じになります。
■Cコード
図書分類コードとも呼ばれる4桁の数字で、1桁目が販売対象を、2桁目が発行形態を、3・4桁目が内容をそれぞれ表しています。

いかがでしょう、裏表紙にはこれだけ多くの情報が詰まっているのです。お手元の書籍をご覧になってみるのも面白いかと思います。
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