会社の机の引き出しから出てきた1粒の種。
2~3年程前に環境委員さんから預かったまま、その存在すら忘れてしまっていたのですが、つい最近ふと種のことを思い出して取り出してみました。一緒についていた育て方の説明書を読んでみると、「気温24℃以上で発芽します」とのこと。今の時期にピッタリと思い育ててみることにしました。
発芽までは水をしっかり含ませたティッシュペーパーを容器に敷き詰め、そのうえに種を置き、種が乾かないよう霧吹きでこまめに水を上げるという作業が必要だったので、現在自宅で育てています。
この植物は「モリンガ(和名ワサビノキ)」。北インド原産の植物で「奇跡の木」と呼ばれているそうです。
モリンガは、ビタミン、ミネラル、食物繊維、必須アミノ酸といった栄養素を優れたバランスで含むスーパーフードとしても知られているため、国連の世界食糧計画にも採用され、飢餓に苦しむ地域での栄養食品として、世界保健機構(WHO)や食糧機関(WFP)も注目している植物だそうです。
さらに、モリンガは乾燥地帯や汚れた水しかない環境でも育ち、その成長は一般の植物の20倍、スギの50倍の速さで、1年で3mほどにもなるそうです。二酸化炭素を吸収する量も多く、一般の植物の20倍と言われています。
20倍と言われてもピンときませんが、人間の呼吸から出る二酸化炭素排出量は年間320㎏。これを吸収するためには一般の木なら10年育てた木23本必要ですが、モリンガでは2年育てた木2本でいいそうです。
さらにさらに、モリンガの種子には水中の汚泥や生活排水に含まれる細かい浮遊粒子を凝集・沈殿させて浄化する作用もあるので、種子の浄化作用を生かした水処理施設を建設した国もあるそうです
人にも地球にもやさしいまさに「奇跡の木」なんですね。
亜熱帯の植物なので、この地方では冬を越すことはできなさそうですが、しばらくの間観葉植物として枯らさないよう育ててみたいと思います。
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