底辺のDTP

こんにちは。この原稿を書いている数日前に東海地方は梅雨入りをしたみたいで、ここ数日雨が激しく降っている日もありました。みなさん、お元気ですか?

さて、本日のブログはこれからDTPデザイナーを目指す新人さんや、制作ってどんな事してるのという疑問をお持ちの方に向けにDTPの技術的じゃない部分についてお話させていただこうかと思います。
今更ですが技術的な事っていうのは調べれば分かりますし、本格的にDTPをやってる人って技術的な問題に直面した時にこそ一人で猛烈にネット等を調べ漁って、もっと本格的な情報に触れてその経験値を高めているかと思います。

…ということで本格的な情報は他所に任せてここではDTPにちょっとでも興味があるとか、あるいはただの裏話聞きたいだけという軽い気持ちのライト層を想定してブログを書いていきます。
今回は筆者の主観を多々交えて「DTPデザイナーあるある」を3つにまとめた箇条書きと、あっさり薄味の解説でお伝えします。

DTPデザイナーあるある

①「独り言が多い」
②「喫煙者が多い」
③「帰れない時は帰れない」

①「独り言が多い」

これは本当にびっくりするくらい多いです。理由(の推察)としては制作ソフトが制作者自身の制作物への理解(例えばこの線はこの面より上に表示されて、この効果はこのグループに掛かってて…とか)がないといけないからというものです。
つまり自分の作っている物の構造がしっかり分かってないといけないのです。
制作がよく使うソフトIllustrator、Photoshop、Indesign…これらは全て自分で作っている物の構造が理解できてないと非常に危険です。偶然意図していた通りに出来なくもないのですが、それがどれだけ危険な事かDTPデザイナーは本能で知っています。
故に制作者はまるで誰かと会話するかのように、自己確認のためにそこにいない無に向かって話しかける事が多いのです。

②「喫煙者が多い」

DTPデザインというのは常に己との戦いです。体に悪いと知りつつも、自分で自分を煙に巻きたいと常に思っています。…というか朝から晩までずっと座りっぱなしの作業なので、煙草とトイレ、あとはプリンターから出力された紙を取りに行く以外にまず動く事がありません。
今はコロナなので機会が少なくなりましたが、外でDTPデザイナー向けの勉強会などに行くと休憩時間に喫煙室がすし詰め状態になっている光景がどの会場でも起こってたりします。
健全な事ではないのでお伝えするか迷いましたが、事実は事実です。

③「帰れない時は帰れない」

これは会社によってですが、DTPデザイナーになると一人で数案件以上、ページ物なら数十~数百ページを担当して同時進行でいろいろ作ることになります。
上記でもお話しましたが、制作している物の構造を本当に理解しているのは作っている本人だけですので、途中で他人の手出しをし難い、受け難いという問題があります。
故に孤独な戦いになりがちでスケジュールが重なると帰れない時は帰れません。
筆者の前職の話になりますが、朝出勤すると先輩社員が床にゴロゴロと転がっている(帰れずに床で寝ている)光景をよく見かけました。
今考えると恐ろしいものです…。

この様な感じでほとんど負の面のお話でしたが、いかがでしたでしょうか?

「デザイナー」と聞くとオシャレなイメージを持つ方が多いと思いますが、現実はこんな感じです。特に新しい事を始める人は希望のある綺麗事ばかり目が行きがちになりますので、ちょっと老婆心で現実を書いてみました。

もちろん時代とともに労働環境の改善もありますので、私が見てきた現実とは違うケースもあると思います。
ただ物事はいろんな面を見て判断した方が良いので、よろしければ参考までにどうぞ。

駄文になりましたが、最後に現在修業中の新人さん向けにもう一つだけ。
「やればできる」は本人の能力次第ですが、「やればわかる」は万人に言えます。
どんな物事もわかってからがようやくスタートです。
まずはそこから頑張ってみましょう。

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