風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える
→盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える
→猫が減るとねずみが増える
→ねずみが桶をかじる
→桶を買う人が増えて桶屋がもうかって喜ぶ
といった感じのこの諺。ちょっとしたきっかけが思わぬ影響を及ぼして意外な人が得をする。みたいな捉え方をしていました。
が、「映画『鬼滅の刃』大ヒットの裏でポップコーン業者が悲鳴」
https://dot.asahi.com/wa/2020102700032.html
というネットニュースを見て、タイトルの諺が気になってしまいました。
記事によると、
空前のブームで劇場のキャパが足りない
→土日限定で入場制限を100%解除(それ以前は50%制限)
→新型コロナ対策をしなきゃ(^^;
→映画館内での飲食を禁止(ドリンクはOK、ポップコーンはNG)
→ポップコーンが売れない。。。
映画館の収入は入場料もですが、飲食の利益もバカにならないようです。中でもポップコーンは粗利も高く、ドル箱だったのではないでしょうか。
せっかくお客さんはたくさん入っても、運営はますます厳しいとういう悪循環。
海外では「バタフライエフェクト」とも呼ばれ、決して良いことが起こるというニュアンスではありませんね。ひいては「あてにならない期待をする愚か者」を象徴する意味合いもあるようです。
さて、ここで押さえておきたいのは「相関関係」と「因果関係」。
相関関係というのはAが変かすればBも変化するという関連性のことをいいます。
因果関係は字のごとく原因と結果の関係に過ぎません。
映画館に人がたくさん来てポップコーンの売上は下がったけど、ポップコーンの売上が下がったから映画館に人がたくさん来た、なんてことは言えないです。
なのでこの例えは因果関係になります。
「●●勉強法で東大合格者100人!」という広告を見て、この2つに因果関係があるように思いますが、ただこの勉強法を使った人の母数が増えただけかもしれないです。相関関係と因果関係を混同しないことはけっこう難しいです。
「新型コロナで●●業界の売上が●割ダウン」
さて、これは「相関関係」なのでしょうか「因果関係」なのでしょうか。
自分なりの見解をしっかり持っておくことが大切です。
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