ソーシャルなんとか

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常が戻ってきたように感じます。
外出自粛期間中の在宅勤務や長すぎる休みの影響で睡眠リズムが狂い、日常が戻る中で、「寝つきが悪い」「午前中ボッーとしてしまう」などの不調を感じている人も多いようです。
このような状態「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」と呼ぶそうです。
私たちの体内では、夜間に体温が低下し、睡眠を促すホルモンが増えて眠くなる。日中は体温や血圧が上昇して覚醒ホルモンが分泌されて活発に活動できるようになっていて、このリズムを調整しているのが体内時計。長い休みの間に夜更かしや朝寝坊をすることによって、「体内時計」と「睡眠のタイミング」がずれて身体に不調が起きるそうです。
この社会的時差ボケというのは長期間の休みの後だけに起きるものではなく、通常の生活の中でも注意が必要で、たとえば仕事が休みの週末2日間に平日より就寝時間と起床時間が2~3時間遅くなる程度でも体内時計のずれは起こるので、休み明けに疲れや昼間の眠気などを招いて仕事の効率が低下。さらにこの状態を毎週繰り返してしまうと健康リスクも高くなってしまうそうです。
ちなみに毎週3時間の状態というのは毎週東南アジアに旅行に行くのと同じような体内時計のずれという身体にとってはかなりの負担。
これを解消するには、「就寝時間が遅くなっても、朝は同じ時刻に起床し朝日を浴びる」のが基本だそうです。
どうしてもの場合は、①平日と休日の起床時間の差を2時間以内にする。②午後5時までに20~30分の昼寝をする。といいそうです。
そもそも私たち日本人の平均睡眠時間というのは先進国の中でも最低の7時間半程度(中国やアメリカは9時間)。いままでの「睡眠時間を削っても仕事や勉強に励むのが美徳」という考え方も健康リスクや仕事の質の低下という面から改めていかなければならない時期ではないでしょうか。
緊急事態宣言が解除された後も在宅勤務を続けている人も多いようですが、在宅勤務をすることで減った通勤時間を睡眠時間に当ててはどうでしょう。

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