春も近いというのに毎日新型コロナウイルスのニュースばかりで気持ちも塞ぎがちになってしまっている今、ブログの内容は少しでも明るいものをと思いましたが、なかなか思いつかず、やはり関連してしまいました。今回の騒ぎで思い出したことがあります。
以前「うつらない!うつさない!感染を防ごう、自分を守ろう」というセミナーに参加する機会があり、ノロウイルスなどに感染し、嘔吐した人がいた場合の対処法などを聞いたのですが、その中の実践演習で「手洗いチェック」がありました。
手洗いチェックの手順は、
1.汚れに見たてた専用ローションを塗る
2.いつも通りの手洗いをする
3.専用ライトを取り付けた機械に手を入れる
4.洗い残した部分が青く光る
と簡単なのですが、この手洗いを甘く考えていた私は、いつもより丁寧に洗ったつもりでも汚れが落としきれず、一度目は爪の周りや指の股などがかなり青く残り、二度目でも残った部分があるという残念な結果でした。
正しい手洗いの方法を教えてもらい、いい話が聞けたと満足して帰りました。
それから一年後の冬、友人たち5人と旅行に行くことになり、風邪やインフルエンザの感染を恐れた私は手袋、マフラーで防寒をしっかりし、食事以外はずっとマスク着用で過ごし、旅行を楽しんで帰宅。
ところが、旅行の疲れが多少あって免疫が落ちていたのか、帰宅2日後から胃腸の具合が悪くなり始め、一般的に「胃腸かぜ」と言われる症状が出てしまいました。解熱剤は飲まず“安静”と“ほぼ絶食”を行った結果、2日ほどで回復。後日一緒に行った看護師の友人にそのことを話すと「細菌かウイルスが胃腸に入ったね」と言われ、ふと気づいたのが、「いつもより手が洗えていない」ことでした。一年前の「手洗いチェック」の体験も時が経つうちに重要性を忘れてしまっていて、旅先で食べなれないものを食べたり、観光地でいろいろな物に触れる機会が多いにも関わらず、何となく「マスクしていれば大丈夫」という気になっていた結果だと思いました。
辛い思いをし、やっと理解できたという話でした。
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