以前、別の社員もブログで書いていましたが、世の中には様々なフリマサービスやオークションサービス(と、それ用のアプリ)があり、個人がスマホひとつで簡単にいろんなモノを売買できます。
これを読んでくれているみなさまの中にも利用されている人は多いのではないでしょうか(私もそうです)。
フリマやオークションは、面識のない個人と個人で売買するので、お店で買う以上に「信用性」が重要になります。では、どうしたら自分のことを信用してもらえますか?または何を基準に相手のことを信用しますか?
また、どうせフリマやオークションで売る(買う)なら少しでも高く売りたい(安く買いたい)ものですが、どうしたら少しでも高く売れ(安く買え)るでしょうか?
どうも、マルワのシャドーサイドあれこれ担当です。
今回は、“人はそれぞれの立場でモノを言うけど、買ってくれる人がいるから売れる&売ってくれる人がいるから買える、どちらもあるのだから、思いやりと丁寧さを忘れてはいけないですよね”という私らしくない?フェアトレード的なSDGs小話です。
相手に安心・信用してもらうには、自分なりに、“相手を思いやって、できる限り丁寧に対応する”という、当たり前すぎることをちゃんとやる以外に方法はないと思います。
自分が出品者の場合。
値下げ交渉や、発送方法や支払期日などについて、ああして欲しい・こうして欲しい、という問い合わせ(お願い)は頻繁にきます。いきなり半額くらい値下げしてよ!なんていう“無理目な要求”を受ける場合もわりと多くあります。
“無理目な要求”を受けたときでも、イラっとして相手を不快にさせるような対応をするのではなく、可能なことには対応し、無理なら丁重にお断りする、つまり、“キチンと対応する”ことが大事です(こんなところでケンカしても何も得しません)。
買い手の“無理目な要求”を防ぐために、事細かに条件を指定している出品者もよく見かけますが、トラブルを事前に防止する効果がある反面、あまり細かく条件を設定してしまうと、せっかく商品に興味を持ってくれた人を逃がすこともあります(なんとなくメンドクサイな……と思ってしまうため)。
ある程度“買い手の自由が入り込む余地”を残しておくことも大切なことです。
逆の買う側の時は、出品者の言いなりになる必要はないものの、相手にとって“無理目な要求”にならない程度の交渉に留めておけば、こちらの要望を聞いてもらえるかもしれません(少なくとも聞いてもらえる可能性が下がることはありません)。
フリマなどを利用すると、そんな“無理目な要求”が気になることが多いのですが、普段の仕事の中で、自分も同じように取引先や部下等に“無理目な要求”をしていないか??あるいは逆に相手に“余地”を全く与えなくしていないか??とちょっと振り返ってみると、案外グゥ……となる人が多いのではないでしょうか?
そもそも、買う側と売る側は対等な立場だ、という至極当たり前のことを忘れないで取引することはフェアトレードの基本中の基本中の基本中の基本ですが、そんな基本のキを忘れてしまっている人も多いですよね(特に買う側の時は忘れがち)。
また、フリマ(オークション)アプリはスマホだけで出品できてしまいますが、そのせいもあって、雑な出品をしている人がものすごく沢山います。
例えば、商品の写真1枚だけ(細部がわからない)・説明ほぼなし(品名だけ書かれていて、状態や詳細がわからない)・ネットから拾った商品画像のみ(本当にその商品を持っているのかわからない←後払い決済サービスを悪用した詐欺や写真とは別のものを送り付けられる等の被害も出ています!)……etc
または、相場よりも極端に高い、または極端に安い金額設定をしている(単に知識・調査不足か、偽物を販売しているかだと思いますが)……etc
どんなに欲しいものであっても、そんな人から買う勇気(とオカネ)を私は持ち合わせていません。
少しでも高く買ってもらう(安心して買ってもらう)ために、できる限り丁寧に説明を書き、細部や状態を確認してもらえるようにできるだけ多くの画像を添えて出品する。また、事前に出品する商品についての適切な知識(相場や販売時期等)を得ておく等、これまた当たり前すぎることをちゃんとやるべき、となってきます。
普段の仕事で同じようなこと(説明不足・知識不足)をしていないか??とちょっと振り返ってみると、案外グゥ……となる人もやはり多いのではないでしょうか?(アゲイン)
相手に安心してもらえる(信用してもらえる)程度の知識を身につけて、丁寧に説明するように努めることも、やはり信頼関係構築には不可欠です。
逆に、買う側としても、自分がこれから買うモノのことをある程度「知っておく」べきです。そうしないと騙されたり損したりするかもしれませんし、第一、売る側と「対等な立場」で交渉ができなくなってしまいます(買う側が“受け身”では良い取引はできないものです)。
フリマの出品者の多くは素人なので、多少の対応の悪さや知識不足については、ある程度お互い様というか、大目に見てくれる人が殆どですが、実際の仕事(プロとしてのビジネス)では大目に見てもらえないことの方が殆どではないでしょうか。
人のフリ見て……ではないですが、フリマなどで(素人同志、個人間で)売買取引をしてみると、売る側・買う側どちらについても、「あぁ、こうしてくれると安心できる(嬉しい)」「こんな対応されたら困る(嫌だな)」ということを直に感じることができます。
そんな、いい仕事(ビジネス・取引)のためには、「売る側と買う側双方の歩み寄りとお互いを思いやる気持ちが必要ですよね」、でも、「人は立場でものを言う生き物なので、相手の立場にはなかなか立てないもの(思いやりの欠如)でもありますね」、などと、小学生か!とツッコまれそうな基本中の基本を思い出した、という小話でした。
……そんなことを考えている私の脳内spotifyは、日本が誇るマルチタスク・マエストロ集団、little creaturesの初期名曲“point of view”のマージ―ビート風サウンドをリピ再しています。
なぜかyoutubeに非公式も含めて一切動画見当たりませんがこのころのlittle creaturesはホントにカッコいいですし、リアルspotifyで聴けるので未聴の方はぜひ!
“見方を変えれば(自分の常識を外してみれば)、世の中はもっといいところになる”ということかもしれませんが、これがなかなか難しいことでもありますね。
最後にオマケです。
フリマ&オークションで安心して売買するためには、次のようなポイントを押さえておくとよいと思います。
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- 高級ブランド品や人気のストリートブランド品は偽物が大量に出回っているので、ギャランティー(保証書)の有無や、購入店舗・購入時期、タグ画像を確認しましょう。それらが無いものや、「知人から譲り受けた」・「並行輸入品」等と書かれているものは、偽物と疑いましょう(売りに出す場合はギャランティーや購入時のレシート、タグ等の画像もアップすると信用してもらえます)。
- 事前に取引相手がどんなものを出品しているのか確認しておきましょう(どんな商品を多く扱っているかがわかり、商品の真贋等信用性を確認できます)。
- 事前に取引相手の“悪い評価”を必ずチェックしておきましょう(単に悪い評価の有無だけでなく、どんな理由で悪い評価を受けたのか、それに対してどう反応しているか等も忘れずに確認しましょう)。
- 送料込みなのか送料は別途負担なのかを確認しておきましょう(売りに出す場合、送料を事前に確認しておかないと、赤字になることも)。
- 疑問点は必ず問合せましょう。回答がない・遅い・不正確(不誠実)等取引相手の人柄や信頼度の確認にもなります。
……安心・安全・楽しく、売買したいものですね。