フランケンシュタインと、ひじきの鉄分と

「フランケンシュタイン」と聞いて、どんな顔が頭に浮かぶでしょうか?

 

青白く、短髪で、額に縫い目、顳顬(こめかみ)や首にボルト……多くの方が、そんな顔が浮かんだのではないでしょうか。

実は それ、フランケンシュタインではありません。

正確には、フランケンシュタインが作り出した怪物です。

 

フェイクニュースや振り込め詐欺など、新しい情報は疑うようになりましたが、元々知ってることは「=正解」だと疑わないものです。

しかも、今までは正解だとされてきたことが、技術の進歩や研究によってコロッと変わったりするので大変です。例えば……

・鎌倉幕府成立は1192(いい国)年ではなく1185年。

・「時泥棒」などに代表される「江戸しぐさ」。江戸時代に、その内容が書かれた史料は確認されていない。

・ひじきは鉄分が豊富だとされていたが、ひじきを煮たときの鉄鍋の鉄分が検出されただけ。ただし、韓国産、中国産の ひじきは従来通り多くの鉄分が含まれている。

……などなど、更新された情報を知らないと、間違った知識を正解だと思ったままです。

 

仕事でも、従来のやり方が必ずしも正しいとは限りません。社内では「正解」とされていても、他の会社では「間違い」とされていることもあります。

歴史の教科書に載っていたことなどは、間違った知識のままでも問題は少ないと思いますが、自分の仕事のことはアンテナを高くして、常にアップデートしないといけません。

そのときに、その情報が本当に正しいか自分で確かめることも、これからの時代には必要なスキルとなっていくのではないでしょうか。

 

さて、冒頭のフランケンシュタインの作り出した怪物。

本当の名前は何というでしょうか。

答えは……自分で確かめることも必要なスキルです。

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