地頭力

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何気なくテレビのチャンネルを変えたら「高校生クイズ」が放送されていました。毎年見ているわけではないのですが、何となく参加校が変化している気がして、タイトルを見直すと、「地頭力」の文字が目に入りました。
何年か前までは「知識」からクイズを解いていたような記憶がありましたが、「知識力」だけではなくなったのだろうかと思いつつ、そもそも「地頭力」って何?
「地頭がいい」とか「地頭が悪い」と表現することがありますが、生まれつき頭がいい人のことを表すことが多いし、「地頭力」って説明できそうでできないなと思い調べてみました。
かなりざっくりですが、
「地頭力」というのは、およそ10年前に出版された本がベストセラーになって、その後広がり、今や「ビジネス」はもちろん「教育」の場でも今後必要とされてくる「問題解決力」のようです。
「地頭力」は3つの要素から構成されていて
・全体から考える(フレームワーク思考力)
・単純に考える(抽象化思考力)
・結論から考える(仮説思考力)
これをつかって問題を解決していきます。
たとえば、いままでに経験のない問題に直面したときは、まず、
1.問題を整理する。(フレームワーク思考)
2.話し合いながら、課題をしぼりこんでいく(抽象化思考)
3.解決策となるアイデアを出して結論づけます(仮説思考)

こうやって書き出してみると、「あれ?意外と日常的な行動かも」と思いませんか?ようするに「自分で考える力」なんですね。

インターネットの普及で今や必要な情報は、人に聞いたり本で調べたりせずとも「検索」すれば、自分に都合のいい情報が得られる時代です。極端にいうと「自分で考える」ことをしなくても解答を得ることが出来てしまう時代です。だからこそ「自分で考える」ことが重要視されてきているのかもしれません。

仕事でも、いつ、誰が担当しても同じ結果になるよう、できるだけ手順を明確にして無駄をなくすような仕組みづくりがされつつあります。
ただここに落とし穴というか、気を付けなければいけないことがあるように思います。
例えば、ゼロベースから担当したAさんがいたとして、その仕事をBさんに引き継いだ時、BさんはAさんの通りに進めれば、同じ結果が得られるのでOKのようですが、Bさんが流れだけで仕事を進めればBさんは「自分で考える」ことをしていないことになります。
引き継いだBさんは
・Aさんはなぜこの方法を選んだのか
・Aさんの時と条件は全く同じなのか
・この方法以外に他の方法はないのか
などを自分なりに考えたり、他の人に相談してみたりすることも必要ではないでしょうか。さらに、いつか担当になるかもしれないCさんにしっかり引き継げるような準備も。

「地頭力」を鍛えるためには好奇心が大切のようです。「これは何だろう?」と興味が湧いたら調べ、答えが見つかったとしても「なぜ〇〇なんだろう?」をつきつめていくことで「地頭力」は鍛えられそうです。

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