女王陛下のご乱心

ある日、女王陛下が急に言い出しました。
「新たな土地に新しい城を築くことにするわ!」

凄腕の女王は家来が止めるのも聞かず
早速新たな土地を探しに出かけました。
休みを返上し、新たな土地を見つけ
なんと一夜にして城を築き上げました。
たった一人で。

しかし、次の日から異変は起きました。
その土地は毎日強風が吹き荒れ、毎日地震で揺れる
不思議な土地だったのです。

女王は必死に城を守りました。
その土地で新たな兵士を育て立派な国を創りたい一心で。

城を築いてから2週間ほど経った頃
疲れ果てた女王は敵の攻撃を受け、
あっけなく城もろとも滅ぼされてしまいました。
あまりにも突然の出来事に女王は何もできませんでした。

実は強風を送り、大地を揺らしていたのは、この「敵」。
ずっと監視をしてその時を待っていました。

実際の「城」の写真が下のものです。

はちの巣

そうです。
女王陛下というのはアシナガバチのこと。
敵は私です。
なぜ車のサイドミラーの下に巣を造ってしまったのか
真意は図りかねますが、2週間温かく見守らせていただきました。

どれだけ優れた技術者も事前準備の段階で分析を怠ると
致命的な事故につながるというお話。

その一方で問題が発生したら慌てず焦らず
全体を俯瞰して最適な手段で解決する能力も大切です。

ハチにはくれぐれもご注意ください。

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