焼くものではありません

句読点や括弧類など、文章作成に使われる記述記号の総称を約物(やくもの)といいます。
約物の種類には以下のようなものがあります。
・記述記号
区切り符 中点(・)、疑問符(?)、感嘆符(!)、コロン(:)、セミコロン(;)、斜線(/)など
句読点 テン(、)、マル(。)、コンマ(,)、ピリオド(.)
括弧類 ()、「」、『』、〈〉、〔〕、[]、{}、《》、【】など
・つなぎ符 ダッシュ(―)、ハイフン(‐)、三点リーダ(…)、二点リーダ(‥)
・引用符 「」、‘’、“”など
・しるし物
参照符 *、†、‡、¶、§など
商用記号 通貨記号($、¢、£、¥等)、単位記号(℃、°、′、″、%等)など
その他 ※☆■など
それぞれに意味や使い方のルールがあるのですが、全てを理解して文書を作成するなんてことはプロのライターさんでもない限り難しいですよね。

私も、パソコンで作成されたデータを取り扱う中で、約物の使い方が正しいかどうかの判断が難しい場合があって、明らかに修正した方がいい場合以外は、基本的にはデータ通り作成しています。主に修正する機会の多いのが、三点リーダ(…)やダッシュ(―)と山括弧〈 〉です。※ブログ上なので三点が下付きになってしまいました。

三点リーダ(…)やダッシュ(―)は「つなぎ符」に分類されているもので、前にある文章と、後ろにある文章を繋げるものですが、「省略」や「無音」を表す際によく使われています。
この三点リーダの使い方でよくみられるのが「・・・」や「…」。「・・・」は中黒(・)が三つなので違います。「…」は一見正しいようですが、三点リーダは複数で使用するというルールがあって、本文中に使用する時は「……」のように二文字一組で使用します。ダッシュ(―)も同じで「――」となります。こんな感じです。

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次に山括弧〈 〉ですが、山括弧と勘違いされて使われるのが< >です。括弧のようでこれは正確には「不等号」です。キーボード上にあるので、どうしても使用頻度が高くなってしまうのは仕方ないですよね。ちなみに<を変換させると〈と表示されます。
よくお客様から「〈 〉」が半角の括弧になっているのではないかとの指摘をいただきますが、れっきとした全角の括弧なのです。

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記号類の使い方が間違っていても、絶対ダメというものありませんが、少なとも同じ職種の方は知っていて欲しいなあと思います。

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