
令和のコメ騒動によるお米の代替品として「進化系ヨーグルト」が話題になっているとう記事を見ました。
「プレミアム 湯田 ヨーグルト」。なんでも、もっちりな食感で濃厚さがあり、すっきりな味わいが人気。出荷数は3年前から10倍以上という爆売れ!
他にも醤油とネギをヨーグルトにかける楽しみ方も提案されていて、その進化は天井知らず。
そのうえ、免疫・抗菌機能もあるというから、熱いジャンルなのもうなずけます。
他にも進化系スイーツ、進化系カプセルトイ、進化系カフェ…。どれも“ちょっと違う”価値観を足して、これまでのイメージを塗り替える工夫がされています。
たい焼きの中にプリンが入っていたり、昔ながらの銭湯にカフェスペースが併設されていたり。
「伝統×新しさ」が合わさったとき、人は「進化した!」と感じるのかもしれませんね。
一方で、変わることには勇気がいります。
特に長く続いているものほど、「前の方がよかった」と言われるリスクを恐れて、なかなか踏み出せない。
でも、“進化系”の本質は、単なる奇抜さではなく、「今の時代に合わせてアップデートする意思」の表れだと思うのです。
たとえば私たち印刷業界。
紙離れ、デジタル化の波の中で、「紙媒体はもう古い」と言われがちな存在です。
でも本当にそうでしょうか?
最近では、デジタル印刷技術の進化で、一枚からでも高品質に刷れるようになり、個人向けZINEや在庫を持たない出版ビジネスが当たり前になりました。
さらに、紙の質感やインクの香り、エンボス加工の手触り、本を作るまでの過程など、デジタルでは再現できない「体験価値」も注目されています。

そこで“進化系印刷”!
単に技術が進んだというだけでなく、使い方の提案や届け方が進化している。
デジタルとの共存を前提に、「どうすれば紙の強みが生きるか」を再定義できれば、まだまだ必要とされる分野です。
思うに「進化系〇〇」がヒットする背景には、“変えない良さ”を理解したうえで覚悟とともに、“変える勇気”が共存していること。
どちらか一方ではなく、そのバランスが大切なのだと思います。
お菓子が進化しても甘いのは変わらないし、銭湯が進化してもお湯はあったかい。
印刷だって同じで、紙のぬくもりを残しながら、技術もサービスも体験価値も進化できる。

マルワは、そんな「進化系印刷」を提案できる会社でありたい。
今日も紙の香りとともに、私たちの進化は続いていると信じて。

