みなさま、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
タイトルの「激熱」という言葉を見てみなさんは何を思い浮かべますか?
WEBの辞書を見てみると、
「非常に熱い、と表現する粗略な言い方。興奮・熱中・熱狂できるさまを半ば比喩的に形容する言い方として用いられることが多い。」
とあります。
興奮、熱狂した際に思わず「熱いっ!」などと発してしまったことがある人もいるのではないでしょうか?プロ野球でも、人々を熱狂させる素晴らしいプレーは、毎夜のように「熱盛」として紹介されています。
特に、パチンコをされる方には馴染みがあり、しばしば耳にすることもあるのではないかと思いますが、残念ながら今回はその手の話ではありません。
「漢字の読み方」の話です。
みなさまご存じの通り、漢字には「音読み」と「訓読み」があります。
そして、熟語であれば、「音読み」+「音読み」、「訓読み」+「訓読み」の組み合わせが基本です。
「音読み+音読み」の例:事故・田園・羽毛・横断・時間・人生・強運・性格
「訓読み+訓読み」の例:手袋・右手・川岸・夕立・青空・顔色・母親・雨音
などがあります。
それでは表題の「激熱」はどうでしょうか?
「音音」のパターンであれば、「げきねつ」。
「訓訓」のパターンであれば、「はげあつ」でしょうか。
実際は「ゲキあつ」と読むのが一般的のように思います。キーボードで「げきあつ」と打ってもちゃんと漢字に変換されます。
音訓の組み合わせでいえば、「音読み+訓読み」になります。「音音」「訓訓」のパターンからは外れます。
このパターンは湯桶(ゆとう)読みとか言われます。
逆に「訓読み+音読み」のパターンもありますが、こちらは重箱(じゅうばこ)読みとか言われます。
「音読み+訓読み」の例:台所、職場、額縁、団子、本屋、残高
「訓読み+音読み」の例:高台、場所、見本、敷金、豚肉、雨具
とまあ、少しロジカルに考えてみたものの、「激熱」については、激痩(やせ)、激辛(から)、激旨(うま)、激安(やす)のように新しく生まれた造語の類だと思いますので、読み方を深く考える人もいないだろうし、「感覚」として受け入れていくのが正解なのかなと思います。
ともあれ、日々「文字」を扱う仕事をしている人間として新しい言葉にも敏感にならなければいけないなと思う次第です。
そのうち、夏場の猛暑も「激暑(げきあつ)」と言うのが普通になる日が来るのかもしれません。
それでは、また次回!