アジャイルってなんじゃいル?

最近アジャイルっていうことばをよく聞きます。

「俊敏」とか「機敏」を表すagility(アジリティ)という英語を形容詞にしたものだそうです。
そういえばサッカーワールド杯の頃、この選手はアジリティがどうだとか解説者が言ってました。

ITやDXの話になると、「アジャイル開発」がどうこう、、、といった趣旨のキーワードがどこかで出てきます。変化のスピードが速くなった現在は、顧客のニーズやテクノロジーの進化、市場の変化に柔軟に対応することが大切。プロジェクトが立ち上がったら厳密な仕様の詳細はそこそこに、途中で変更や変化があることを前提としてスタートし、短い単位で設計→実装→テストを繰り返して開発を進めていく、というやり方が主流になっています。

この反対を「ウォータフォール型の開発」というそうです。まさに「滝」のごとく、上流から下流へ粛々と開発を進めていくやり方。先の見通しがたちやすく効率的な反面、企画や要件定義が曖昧だとそもそも前提条件が違っていたり、外部のリスクや機会が激変したときには後戻りがしにくい、という特徴があります。

日本のものづくりが世界に通用しなくなったのはこの使い分けが出来ていないからだと言われます。電気自動車や自動運転の分野では特に顕著だと感じています。テ●●社や中国の新興メーカーは、新しい技術があったらすぐに取り入れ、(もちろんテストはしているんだろうけど)タイムリーに市場にリリースしている。その結果重大な事故を起こしたとしても、それ自体が貴重なデータとして蓄積されてどんどん改良されて熟成していく。方や日本メーカーは人命最優先の安全重視で石橋をたたいても渡らない。徹底的な検証を重ねに重ねて満を持して遅れて発売されるから、いつの間にか日本車は品質面以外では周回遅れ、と揶揄される始末です。

半導体や家電も似たり寄ったりだと言われますが、どちらのやり方が良いのかは人それぞれ感じ方が違うことと思います。

さて、大きなグローバルの話からマルワ内の話へ。この時期は来期の計画・目標を立てる時期です(マルワは9月から新しい期が始まるのです)。印刷の工程って、営業がお仕事を受注してきたら、企画・設計をして→デザイン制作→印刷→加工→検査・出荷と言った具合にウォーターフォール型の構造になっています。必然的に計画の立て方もそうなりがちですけども、当初の計画がずれてきたらアジャイルに変化をし、方向修正を柔軟にしていく。そんなアジャイル型の考えを取り入れていくことで持続可能な社会貢献に繋げていくつもりです。

かつてイビチャ・オシム(元サッカー日本代表監督)は「走りながら考えよ!」と言いました。当時の選手達には新鮮な言葉で、彼のおかげで日本代表は新たな扉を開いたと今でも語り継がれています。

まずは目の前の求められた役割を果たしながら、変化を恐れず俊敏で柔軟なアジャイルマインドを実践していきたいですね(^^)

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