仕事と、性格と

4月の下旬、愛知県印刷工業組合にて、新入社員研修の講師をしてきました。

「営業に必要な企画とプレゼンテーション」というタイトルで、午前中に3人の講師による「印刷会社が【企画】する意義」「マーケティング手法」「アイデアの出し方」の講義。午後からワークショップという流れです。

僕は「アイデアの出し方」を担当しました。

小難しい話ではなく「アイデアの出し方」を面白おかしく50分ぐらいでの紹介。

難しい単語や公式などもない、ざっくばらんな内容のため、普段、人前で話すのが苦手な自分でも、なんとかなりました。

去年も同じ内容の講義を任されたので、PowerPointも変えず行えばよいのですが、僕も含め講師の3人が3人、新しい要素を書き加えていました。

今回のブログは、その中で書き加えたことの話です。

僕の持ち時間は50分。

大変短い時間ですので、まず今日、覚えていってほしい3つのことをお伝えしました。

・「ひらめき」を待つのはスランプの原因。いろんなアイデアの出し方を知っておこう!

・はじめのアイデア出しで必要なのは スピード > 量 > 質 の順

・恥ずかしがらずに発言しよう


・「ひらめき」を待つのはスランプの原因。いろんなアイデアの出し方を知っておこう!

アイデアを出すことに慣れていない人が、勘違いするのが「アイデアを出せる人=ひらめく人」ということ。

日々の仕事の中で、ひらめきを待っている時間はないので、いろんなアイデアの出し方を知っておきましょう。

・はじめのアイデア出しで必要なのは スピード > 量 > 質 の順

これも勘違いしやすいことです。ブレインストーミングなどのアイデア出しのときに、最初に口に出すアイデアは「良いアイデア=質の高いアイデア」でないといけないと思いがちです。

あなたが良くないと思っているアイデアを、他の人は良いアイデアと思うことが多々あります。

逆も然りで、あなたが良いと思っているアイデアを、他の人は良くないアイデアと思うこともあります。

良いか悪いかは他者判断に任せて、とりあえず頭の中にあるものを出しましょう。

その中で、1番最初に出たアイデアは叩き台にもなります。

笑点の大喜利コーナーでも、はじめに答えた人が座布団をもらうケースが多いのも、1つの指針になるからだと考えています。

長くなりましたが本題です。

この2つは去年もお話ししたのですが、最後の「恥ずかしがらずに発言しよう」が、今回付け加えた箇所です。

それは『会社は「よいアイデア」を求めているのは勿論ですが、同時に「アイデアを出してくれる人」も求めている』と感じるからです。

「引っ込み思案で恥ずかしいから、なかなか言えない」とか「もっと凄いアイデアなら発言するけど、今思いついているアイデアは、それほどではないから、発言は控えよう」と考えては、いつまで経っても発言できず、社内でアイデアを出さない人と思われ、結果あなたにはアイデアを求められるチャンスがなくなり、とても勿体ないですよと。

性格と仕事は別。

たとえば

数字が苦手だから、業務の数値をExcelに打たない。

文章が苦手だから、お客さまにメールはしない。

面倒くさがり屋から、検品はしない。

とはなりません。

数字が苦手でも、Excelは打たなきゃいけない。

文章が苦手でも、メールは送らなきゃいけない。

面倒くさくても、検品はしなきゃいけない。

上手い下手、早い遅い、総じて得意不得意はあれ、性格を盾に、やらなくて良い理由にはならなそうです。

であれば、引っ込み思案で恥ずかしがり屋でも、アイデアを発言しないといけない。

……と書いたものの、僕自身がアイデアを発言するのが恥ずかしいと思う性格なので、こう話したから「全員が全員、引っ込み思案が治る」なんて、全く思っていません。

10回に1回ぐらい思い出してくれて、恥ずかしいけど発言してみようと思ってくれれば幸いと思っています。

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