みなさまは、スマホで撮りためた写真、仕事で作成した書類などの電子データをどのように&どこに保存していますか?
- スマホやPC本体に入ったまま
- 外部のハードディスク(以下、「外付けHDD」)やUSBメモリなどの記憶媒体に保存
- クラウドサービスを使って保存
……などがあるかと思います。
では、それらの電子データは半永久的に使えるのでしょうか?
どうも、マルワのシャドーサイドあれこれ担当です。
今回は、電子データを長期間保管&利用するための注意点について、素人なりにまとめてみました、という記事になります。
プライベートや仕事でのデータ管理のちょっとした参考にしていただければ幸いです。
電子データもある日突然使えなくなることがある
なんとなく、電子データであれば「半永久的に使える」と思ってしまうかもしれません。
しかし、ある日突然電子データが使えなくなることもあります。
紙の印刷物なら、印刷物単体で部屋などに保管しておけますし、印刷物を読むために別の機器などは必要ありませんが、電子データはデータを保存しておく「記憶媒体」と、データを開くための「ソフト(アプリ)」がないと保管・利用はできません。
そのため、次のようなことが起きると電子データはえなくなってしまいます。
- 電子データを保存している記憶媒体や端末が壊れた(紛失した)
- 電子データを閲覧(または編集)するためのアプリケーションが販売終了した、またはアップデートが提供されず最新のスマホやPCで使えなくなった
- 電子データを使った作業中に端末またはアプリに不具合が発生してデータが破損した
- 電子データを使った作業中に誤って原本データを消去または上書き保存してしまった
電子データを長期間保存・利用するためにはこれらのリスクに対して適切な対策を実施していくことが重要になります。
対策① 定期的なデータバックアップ
すべての記憶媒体や端末は「消耗品」であり、いつかは壊れたり使えなくなったりします。
その「いつか」はある日突然やってくることもあります。
そのため、必要なデータは定期的に別の記憶媒体・保存場所にバックアップをとっておくことが必須です。
バックアップはできるだけこまめな実施が理想ですが、データの重要性や更新・利用頻度、手間やコストなどを考慮したうえで、適切な間隔で実施するようにしましょう。
なお、バックアップは「3-2-1バックアップルール」で運用することが望ましいです。
「3-2-1バックアップルール」とは、
- 同じデータのコピーを3つ(またはそれ以上)保管する
- 2つの異なる記憶媒体に保管する
- 3つのコピーのうちの1つは物理的に離れた場所に保管する(またはネットワークに接続していない状態で保管する)
運用方法です。
例えば、元データを社内サーバーに保存している場合、同じデータのバックアップを「外付けHDD」と「クラウド」に保存する、というような運用です。
こうすることで、災害発生などで社内のサーバーも外付けHDDも利用できなくなった場合でも、クラウドに保存していたデータから復旧することが可能になりますし、逆に通信障害が発生してクラウドが利用できない場合でも、外付けHDDに保存していたデータを使って事業を継続することができます。
対策② 端末や記憶媒体の定期的な買い替え
すべての記憶媒体や端末は「消耗品」であり、いつかは壊れたり使えなくなったりします。(大事なことなので2度言いました)。
もちろん、長期間何事もなく使えることもあれば、買ったばかりなのに壊れることもありますが、おおよその「買換え時期の目安」があります。
目安を参考にして定期的に買い替えていきましょう。
買い換えの目安※1 | 注意点・向いている用途など | |
外付けHDD・NAS | 5年程度 | ・躯体がやや大きく、衝撃・振動・温度変化に弱いため持ち運びには不向き ・数年程度(中期的に)のデータ保存用に、社内・自宅に常時置いておくのに適している |
USBメモリ・SDカードなどのフラッシュメモリ | 3年程度(高品質の場合10年程度のものもある)、ただし、読み書き回数の限度あり | ・小さいため紛失リスクが高い ・長期間未使用の場合データが消えることがある(年1回は通電) ・一時的なデータの保管・移送に適しているがデータの中長期保存には不向き |
CD・DVD・ブルーレイなど光ディスク | 10年~30年程度 | ・データの読み書きにはディスクの種類に対応した専用のドライブが必要 ・湿気や紫外線、キズに弱い ・保管環境を整えたうえでの中長期のデータ保管に適している |
クラウドサービス | サービスの提供期間や仕様に依存 | ・インターネットに接続していないとデータの読み書きができない ・サービス提供者都合で利用できなくなることがある ・データのバックアップ先に適している |
パソコン・スマホ | 3~5年程度 | ・常時使用する端末の場合、故障リスクも高いため、データは別の記憶媒体に保存することが望ましい |
対策③ アプリの更新+汎用性の高い形式での電子データ保存
電子データは、データ形式に対応したアプリがないと中の情報を見ることも使うこともできません。
そのため、電子データは破損していない、端末も記憶媒体も壊れていない、という状態であっても、データを使用可能なアプリがない(または使えない)ために電子データが使えない、ということも起こり得ます。
例えば、Microsoft Wordの「〇〇〇.docx」という電子データは、Wordなど「docx」形式データに対応したアプリがないと開く(利用する)ことがきません。
また、すべてのアプリは端末の基本ソフトウェア(OS)がないと動かないため、アプリがあっても、そのアプリのバージョンが使用端末のOSに対応していない場合、アプリが使用できない=データが使えない、ということになります。
仕事で10年近くずっと同じアプリをバージョンアップせずに使用している、ということも案外あるあるかもしれませんが、そのような場合、
- パソコンを買い替えたらOSが最新に変わり、ずっと使っていたアプリが最新OSに対応していないために使用できなくなった(データも開けない)
- アプリの開発・アップデートの提供が終了していて、最新のOSに対応可能なバージョンが提供されていないので、買い替えて利用することもできない
ということも起こり得ます。
このようなことが起きてしまうと、業務に甚大な影響が及んでしまうおそれもあります。
このような事態を避けるためには、端末(OS)にあわせて、アプリも定期的に更新(買換え)し、データも最新のアプリに適合する形式に更新していく必要があります。
また、アプリが利用できなくなった場合に備えて、編集用データといっしょに、汎用性の高い保存用データも残しておくとなおよいです。
「汎用性の高い保存用データ」とは、例えば次のようなデータになります(一例です)。
- PDF、テキスト形式(書類)、JPEG(画像)、MP4(動画)など、多くのアプリが対応しているデータ形式で保存したもの
- 端末(OS)に最初からインストールされている標準書体のみを使って作成したもの※2(または使用した書体が埋め込まれたデータ)
- データ(ファイル)名に環境依存文字※3を使用していないデータ
※2 データに使用されているものと同じ書体が、データを開く(編集する)端末にもインストールされていないと正しく表示されません。
※3 〇で囲んだ数字、半角カタカナ、ローマ数字、単位記号などは「環境依存文字」と呼ばれ、異なる端末やOSでは文字化けして、記憶媒体故障などによるデータ復旧・移行時に正しく表示・検索できないことがあります。
ということで、まとめると、
記憶媒体や端末は、いつまでも使えるわけではないので、いつ壊れてもいいように、定期的にデータのバックアップを実施し、壊れる前に記憶媒体・端末・アプリを買い換えましょう(&更新しましょう)!
ということになります。
ご自宅や社内で使用している記憶媒体や端末を確認し、定期的に買い替えるようにしましょう。
そんなこんなで、本日の私の脳内DJの一押しは、記憶……思い出……ということで、過ぎ去りし夏の記憶をメランコリーに歌い上げる、欧風貴族風味POPの大御所、ルイ・フィリップの名曲「From Season To Season」です!(季節はずれではありますが)
ここで歌われるように「記憶は永遠(そのまま)」でも、「夏は必ず終わる」もの。
電子データも半永久的に残るものと思われがちですが、それを扱う記憶媒体や端末、アプリには終わりがあることを忘れないようにしましょう。
本日はこの辺で……