年賀状や新年最初のビジネスメールにて「旧年中はお世話になりました」という書き出しをよく使います。新年早々に「古い」というタイトルで恐縮ですが、思うところもあり記させていただきました。
タイトルと冒頭の文章で「旧」「古」という漢字が登場しています。どちらも「い」と送り仮名をつけると”ふるい”と読むことができます。
皆さんは「古い」と「旧い」ではどんな印象を持たれますか?
私は古い=古臭い、旧い=なつかしいというニュアンスを含んだ古いもの、と解釈をしていましたが、辞書やGoogleで調べると両方とも同じ意味という説が有力なようです。
でもやっぱり、
「中古車」・・・誰かが乗っていた後に、様々な事情で不要になって市場に出回っている車
「旧車」・・・・今では手に入らなくなった希少価値のある車
という風に使い分けられている気がします。
さしずめ、英訳して「古」=オールド、「旧」=ヴィンテージの方がしっくりくるかも。
「旧い」って書いた方がなんだか価値がある感じがします。
ちょっと長めの前置きを踏まえて、、、
昨年の後半から「オールドメディア」といった言葉を頻繁に聞くようになりました。
あの選挙やら、その不祥事やらの発信のスタンスの違いによってSNS(やYouTube)などの新興メディアに対して、主にTVや新聞などを揶揄して括られているようです。
どっちが善とか悪とかではなく、受け取る側のリテラシーがいっそう求められるようになったと感じています。ただ、広告出稿費では2021年にインターネット広告が4マス媒体(新聞・TV・ラジオ・雑誌)を抜いてからその差が広がり続け、直近でデータがとれる2023年ではインターネット広告が約3兆3千億円に対して、4マス媒体が約2兆3千億円と1兆円もの差が開き、きっと2024年はもっと差がついているはず。
じゃあオールドメディアが無くなるかといえばそんなことはありえないけど、淘汰は避けられないかと。長いお正月休みに視聴したReHacQ−リハック忘年会でYouTube大学の中田あっちゃんとの対談の回があり、オールドメディアの今後についての見解が芯をついててとても興味深かったです。
一部を引用すると、ラジオとTVを引き合いに、TVに対してオールドなメディアであるラジオ(特に深夜ラジオ)がなぜ盛り上がっているのかが紹介されていました。(この後のまとめより、ただこれを紹介したかっただけなんですが^^;)
そして、、、
情報という同じものを扱う印刷業界は果たしてオールドな産業なんでしょうか。
心なしか元日の折込チラシも減ったし、年賀状じまいがトレンドワードになったけど無くなるわけではない。むしろ印刷にしかできないことを突き詰めて、そこに注力していく。
1人でできなければ会社全体で、会社でできなければ同業者や異業種の方とコラボして!
課題があるからこそチャンスもある。印刷業界はもちろん、オールドメディアに対しても応援していきたいです。
昨年5月に開催された「ワクワクぷりんと博覧会」でマルワはクリエイターの方とのコラボでそういった身の回りの課題を解決する、テーマでいくつかのアイテムを出品しました。
この投稿での独り言を何らかの形にして第2回ワクワクぷりんと博覧会(2025年秋)にもマルワは参戦いたします!