双子とデジタル

前回のブログで「第二の●●」について紹介させていただいたので、2つをテーマに執筆できたらなあ、と思っていたら、最近『デジタルツイン』というワードを偶然知りました。

デジタルツイン=現実世界にあるモノや環境の情報をサイバー空間上に再現し、モニタリングやシミュレーションを行う技術

何やら新しくできた技術のように見えますが、割と古くからこの概念はあったようです。
トムハンクスが主演した「アポロ13」という映画でも描かれた奇跡の帰還劇は、NASAのペアリングテクノロジーが寄与したそうです。人類を月に立たせるという壮大な計画(これも前回のブログで紹介したムーンショット計画)のために、地球にも月側と全く同じ設備を複製したものを用意して、様々なトラブルが起った際に対処できる環境を作っていたからこそ、突然の爆発事故にも対応出来た。

あれから更にテクノロジーが進んで、仮想空間に現実世界の双子を作れるようになったという訳ですが、記憶に新しいコロナウイルスの飛沫シミュレーションや後遺症の研究にもこの技術が活かされているそうです。これがデジタルツインの原型になっています。

一般的なデジタルツインのメリットとしては、「品質向上」「効率化」「リスク回避・削減」「技術継承」など持続可能な活動に寄与するものが多そうです。
ドイツプレミアム御三家のBMWでは工場全体のデジタルツインを構築しているそうで、エンジニアやデザイナー達は商品開発の過程での課題が即座に把握できて、更なる顧客満足に繋げる環境がある。
イーロンマスク率いるテスラでも自動運転技術のアップデートに活用されているそうです。

マルワのような中小企業にはまだまだ恩恵が無さそうな技術ですが、東京都では街そのもののデジタルツインができていて、誰でも3Dビューワーであちこちが見られるようです。それだけじゃなく、河川や避難所の状況がリアルタイムが見られたりと災害対応にも活用されているようで、私たちの身近な暮らしにも役立っているテクノロジーです。(名古屋市でも一部、デジタルツインが実証実験中とのこと)

都市のデジタルツインをWebブラウザで体感!東京都デジタルツイン実現プロジェクト
「都市のデジタルツイン」社会実装を目指し、3Dモデルでみる東京や、デジタルツインの社会実装を目指した実証、有識者検討会などをご紹介。

これからはますます、災害に対する備えが欠かせないです。自分でできる備えはもちろんのこと、デジタルツインを最大限活用された社会が実現されると良いですね。
でも、やっぱり自分のパーマンに出てくるコピーロボットの方が欲しいかも、、、(^^)

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