MUD視点で考えるジビエの危険性

こんにちは。オンデマンド機担当のOです。
花粉なのか何なのか分かりませんが、春からのくしゃみや喉の不調が全然治りませんね。
私の周りにも同じ症状の人がいっぱい居ますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、話は変わりまして今日のテーマですが、「MUD視点で考えるジビエの危険性」についてです。
まず「ジビエ」は聞いたことある方が多いと思いますが、シカやイノシシ、そして最近話題のクマなど野生動物の肉の事ですね。

特にクマ被害はニュースでもよく取り上げられていますが、人里に降りてくることが近年増えております。
大抵はハンターが出動して殺処分されていますが、テレビのニュース等ではその後どうされるかはそれほど報道されていませんよね?

有名どころで言うと2023年の夏、北海道東部の標茶町などでウシ66頭を襲い、7月末に捕獲されたヒグマ「OSO18」。
その後は食肉として加工され、翌月には釧路市の飲食店で希望者に提供されたそうです。

このようにハンターさんが仕留めた動物は食肉として食べることが多いそうです。
もちろんプロがきちんとした知識で、適切に処理をして調理する分には何ら問題がないと思いますが、ふと思ったのはハンターさんが仕留めたものをおすそ分けなどで何も知らない人に行き渡ってしまったら結構危ないのでは?ということです。

調べてみるとクマの肉には「トリヒナ(旋毛虫)」と呼ばれる寄生虫や「エキノコックス」が付いている場合があり、しっかりと加熱をしないと危ないようです。
(エキノコックスは潜伏期間が10年程なので、食べたのを忘れた頃に症状が出るとか…)

知識のある人は鍋にして中まで火がじっくり通るような調理法をするらしいのですが、よく分かっていない人が生焼け状態で食べてしまい上記のような危険なものに感染するケースもあるのだとか…。

さて、ここで当記事のトップ画像のお話もさせていただきます。
これはローストビーフの画像とそれに対してIllustratorの色覚シミュレーションをかけたものの比較。
パッと見で何が言いたいかお分かりかと思いますが、色弱の方は肉の焼き加減判断が難しいということです。

ちなみに実際の色弱の方は色の明るさには敏感なことと、個々人によってシミュレーション通りに見えていることも無いそうなので、焼き加減は判るという方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、一点落とし穴がありまして、例えばクマの肉は牛肉などと比べると生肉の色が少し暗い赤なのだそうです。
つまり今までの判断基準が少しズレてしまう…ということですね。

あと、これは「誰も悪くない」と前置きした上でお伝えしますが、ハンターさんのほとんどは血が怖くないはずです。(怖かったら撃てないでしょうし)
そして血が怖くない理由を考えてみると、ひょっとしたらその中には「赤が赤に見えていないから」という理由もあるのではないでしょうか。
その場合、「良く焼いて食べてね」と獲ったジビエ肉を他人におすそ分けをするも、どのくらいの焼き加減が正しいのか食べる人には上手く伝わらない可能性もあります。

長くなりましたのでこの辺で締めますが、例えば山村などでは今日の話題にフォーカスしてMUDの勉強会みたいなのがあってもいいんじゃないか、と書きながら思いました。
こんなことを書いていますが、私自身はジビエは食べてはみたいと思っているので、危険性が少しでも減ったらいいなと思います。

クマ被害はまだまだ増えそうですし、知識はなんぼあっても困ることはありません。

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