惜しまれる名選手の引退

早いもので、あっという間に5月も今日で終わり、明日からは6月です。雨の日も多くなってきて、また嫌な梅雨の季節がやってきます。すっきりしない季節。体調管理もしっかりしなくては…と思います。

さて、自分はスポーツを見るのが楽しみのひとつです。とくに野球とサッカーは時間があればTV観戦をし、ときにはスタジアムに行って生で観戦することもしばしばあります。

そんなサッカー界で先日、日本代表キャプテンをW杯3大会8年間務め、重責を担い続けた 長谷部 誠 選手が今シーズンかぎりで現役を引退しました。

Jリーグ浦和レッズにはじまりドイツの3クラブで10年間プレーした彼の功績は目を見張るばかりで、彼の歩んできたプレーヤーとしての足跡や立ち振る舞いが強く印象に残っています。

プレーの上手い選手は数多くいるけど、長谷部選手のように日本代表キャプテンとして統率力を持ち、他の選手から慕われるリーダーはなかなかいなくて、非常に魅力的な存在でした。

このことは簡単なことではなく、やはり人知れず努力を重ねた結果なのか。挫折や苦しみのなかでもブレずに前を向き続ける強さ、試合のなかで、人一倍走り回り他のプレーヤーを鼓舞し続ける姿は本当に心奪われました。

彼の著書に「心を整える」という本があります。

心を鍛えるのはちょっとツライ。心を鎮めるほど人間ができてない。でも心を整えることは案外誰にでもできると考える。ドイツに「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがあるそうです。普段からやるべきことに取り組み、万全の準備をしていれば運が巡ってきたときにつかむことができる。そのために自分の心を整理し整えておくことは大事だといっています。

このことは、我々の日々の仕事にも通ずるものがあるのではないでしょうか。

私がこの本のなかで気にとまった文言のひとつに

「最悪のケースを常に想定しておく」というワードがあります。

私たちは、いつも最良の結果を求めるために仕事をしていますが、だからといって必ずしも思うとおりの結果が出ると保証はありません。「もし、この時にこのような事態になれば、どう考えればよいか?」と考えることはリスクマネジメントとして必要な作業だと考えます。「失敗するかもしれない」と弱気になるのではなく、なにが起きてもそれを受け止める覚悟があるという「決心を固める」作業であるそうです。

我々の印刷という仕事も常にミス、クレームといった問題に直面しています。そんななかでこのことを考えながら仕事を進めていくということは大切なんだなと思います。

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