UIデザインのUIとは、User Interfaceの略で、「User」は「ユーザー」、「Interface」は「仲介」を指します。
つまり、ユーザーとサービスをつなぐためのデザインを、UIデザインといい、Webなどの画面上で使われるよう設計されたフォントをUIフォントと言われます。
UIフォントは、ひらがな・カタカタの幅が狭く設計されているため、限られた枠の中にたくさんの文字を入れることができます。
ユーザーにとって、知りたい情報がすぐに見つけられるのか、見やすいレイアウトになっているかは、予約・販売に大きく影響するためとても重要なことだといえます。
Webサイトやアプリなどの設計に使われる言葉ですが、今回はゲームの設計に着目してみようと思います。
今、流行りのゲームにスプラトゥーンというゲームがあります。
このゲームは、インクを利用してマップを塗ったり、相手を倒したりして遊ぶ対戦ゲームであり、子どもから大人まで幅広い年齢層に人気のゲームです。
デザイン制作に取り組むうえでの課題は、UIのわかりやすさと、アートとしての新鮮さを両立させることであったそうです。
「わかりやすさ」は、Webやゲームに関わらず、デザインをする上では重要視されることの一つであります。
どんな人が見ても読みやすく、簡単に理解できることは大切であり、それがデザインの役割ですが、それらに拘りすぎてしまうと、個性や特徴がなくなってしまい、普遍的なつまらないものになってしまうのかなと思います。
スプラトゥーンのフォントは、既存のフォントを使っているのではなく、このゲームのために作られたオリジナルのUIフォントです。
また、フォントの特徴は、スプラトゥーンがもつスポーツ性を連想させる「骨太さ」と、インクのような「有機的なライン」を組み合わせて作られており、読みにくい字は修正するなど可読性にも意識したそうです。
これにより、フォントを見ただけでスプラトゥーンだと分かり、可読性も高いフォント(イカフォント)が生まれました。
まずは、対象の特徴をあぶりだしていくことからはじまり、それらを形にしていく。
そして、その形がさまざまな人たちにとって見やすいものなのか考え、修正していく。
これらを踏まえていくことによて、魅力的で且つ見やすい・使いやすいものになっていくのだと思います。
今までにないような新しいものでありながら、どんなひとでも慣れ親しんだものでなければならないというのは、どこか矛盾していて一方をあきらめてしまいがちです。
ですが、人に楽しみや、わくわくなどを与えるには、その両方が必要なのかもしれません。