間違いやすい約物

文中に使用される文字や英数字以外の記述記号を約物といいます。

代表的なのは、テン(、)、マル(。)などの句読点ですが、()「」、『』などの括弧類や、区切り符と呼ばれる中点(・)、疑問符(?)、感嘆符(!)なども文章を書く上で便利なので、皆さんもよく使われるのではないでしょうか。

さて突然ですが、ここで問題です。
Q1 下記の括弧の名前は何でしょう

「山かっこ」と答えた方、残念ながら不正解です。これは「山かっこ」ではなく「不等号」です。「山かっこ」はこちらです

不等号(<>)はキーボードから入力できるので、テキストデータで入稿される原稿のほとんどが不等号になっています。また、本来の「山かっこ」は1文字の半分の大きさ(括弧類は全てそうですが……)なので、小さく感じられるためか、印刷物でもそのまま使われることが増えています。なので使用すること自体あながち間違いとは言えないかなとは思いますが、マルワの制作部では「山かっこ」に置き換えることを組版ルールとしています。お客様がこだわる場合は別ですが。

横書きでは分かりにくいですが、上のテキストを縦書きにしてみると分かりやすいです。

不等号は「山かっこ」ではないため、縦書きにしても回転せす、横を向いたままになります。
では、「山かっこ」はどうすれば出てくるかというと、「かっこ」と入力して変換すると候補が出てきます。ぜひ使ってみてください。

Q2 ?の使い方で正しいのはどちらでしょう

正解は  感嘆符(!)も同じです

組版に関する書籍やWEBで公開されている「日本語組版の要件」でも「文中の疑問符・感嘆符の後ろは全角もしくは半角あける」と記載されています。

「不等号」と「山かっこ」だけでも覚えていただけると、幸いです。

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