ジェンダーレス制服という道標

前回のブログで女子高生の制服の話題について触れました。

そういえば、自身の母校の制服について遠い記憶を引っ張り出している中、ふと思い出したことがあります。

それは、女子の制服がスカートかスラックスの2パターンから選ぶことができたということ。

デザインについては正直微妙でしたが(可愛いを追求する女子高生たちには由々しき問題!でした)、ジェンダーの観点から見ると、当時は最先端を行っていたのかもしれません。

本当にここ最近になって、どこかの学校でジェンダーレス制服が導入されたというニュースをよく耳にします。

おそらく、世間の多様性への意識の広がりを受け、制服の在り方を見直す学校が増えているのではないかな、と。

当時は制服に選択肢があることが当たり前だと思っていたので、気にも留めていなかったですが、今思い返すとこれって実はとてもすごいことですよね。

ましてや、小さな片田舎の一県立高校。

歴史もそれなりにあり、伝統を重んじる高校でしたが、だからといって決して変化を恐れず、こんなにも前から先を見据えていたなんて。

今になって、母校をちょっぴり誇りに思います!

ちなみに、当時は大半の子がスカートを選択していました。

少数ではありましたが、もちろんスラックスの子も確かに見かけました。

「スカートが苦手」

「スラックスのほうが動きやすい」

などの、好みや機能面に関する理由もあれば、

「スカートを履くことに違和感がある」

といったような悩みを抱えた子も、実は存在したのかもしれません。

また、学校のジェンダーレス制服が注目されがちですが、他にも例はたくさん存在します。

警察官や看護師、鉄道現場の女性の姿を想像してみてください。

みなさんどんな格好をされていますか?

そう、スラックススタイルで働かれている方が多いですよね。

格好良く決めたジェンダーレス制服女子は、世の中にたくさん溢れているのです!

そして、それよりも前に大半の人が通る道が学校という組織です。

大人でもない子どもでない、とにかく多感な時期。

もしかすると、自身の性自認に迷い、誰にも言えずに悩んでいる子もいるかもしれません。

ジェンダーレス制服を通じて、「自分らしく生きればいいんだ」と少しでも気付いてもらえように。

また、悩んでいる子への道標になると良いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました