洋服で見るサステナブルとエシカル

最近、「サステナブル」や「エシカル」を意識した洋服が増えてきていますね。

それらに特価した専門店ではなく、私たちが日常的に使っているブランドまでもが取り入れるようになってきて、いよいよ身近な存在になりつつあるのだと実感します。

どちらのワードも、何となく環境によいというイメージを持たれている方が多いかと思いますが、正確にはどういう意味を持つのか?その違いは何なのか?を自分なりに考え、以下にまとめてみました。

◆サステナブル

持続する(sustain) + ~できる(able) = サステナブル(Sustainable)で「持続可能な」という意味を表しています。環境に配慮し、未来のために良い状態を持続していくための行動のことを指します。

◆エシカル

エシカル(ethical)=「倫理的な」という意味を表しています。社会や人、環境に対して倫理的な考え方そのものや取り組みを行うことなどを指します。

さて、一見異なる意味を持つこれらのワードですが、実は「サステナブルな社会を実現するためにはエシカルな考え方や行動が必要」というように、繋がっているのです。

それでは、これらを洋服に絡めると、どのような意味を持つようになるのでしょうか?

◆サステナブルファッション
主に、環境に配慮された衣服のことを指します。それは、単純に環境にやさしい素材を使っているということだけではなく、デザインから製造、消費までの一連の流れを含んでいます。例えば、環境負荷を削減するためにリサイクル素材や天然素材を使ったり、産業活性化のために地元で生産をしたり。また、消費者側の立場であれば、着なくなった洋服はリサイクルに出したり誰かに譲ったり、リメイクをして長く愛用したり、などの行動が該当します。

◆エシカルファッション
一方で、こちらはどちらかというと、人権や社会に対する意識が強いような気がします。例えば、労働者の賃金・権利・労働環境の改善や、動物の命を守るために毛皮やダウンを使用しない、などの行動が該当します。

皮肉なことに、環境や社会、人権問題が深刻化した結果、「サステナブル」や「エシカル」といったワードが注目されるようになりました。以前は「このような商品を購入する人=環境への意識が高い人」と敬遠されることもあったかと思います。しかし、今やテレビや雑誌で取り沙汰されるようになり、消費者にも広まりつつあります。

ファッションへの興味の有無に関わらず、洋服自体はほとんどの人にとって必要不可欠な物です。 ファッションが好きな方は、この先も素敵な洋服に出会い続けられる未来のために、ファッションにあまり興味がない方も、どうせなら持続可能な未来に貢献できるほうの洋服を選択してみてはいかがでしょうか?

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