『引用』ルールで①UP~Web編~

新年度になり、進行も落ち着いた制作部ですが、記事の内容は引き続き引用について。
とは言えシリーズ3回目にして最終回の心算です。

現在、最も発信しやすい媒体は勿論インターネット、Webを利用したもの。
公官庁や企業、学術機関等のいわゆる権威ある「公式」だけでなく、あらゆる人がSNSを通じて、瞬間的かつ気軽に情報を発信しています。
個人でサイトやブログ等を「運営」しなければ、個人が発信するのは困難だったこれまでから一転、すっかり日常のひとつです。

日常で閲覧される機会が格段に増えたことで、当然、Web環境を前提とした発信も増えてきました。Web専門のニュースサイトや配信サービス、電子書籍等です。
これまで「紙」媒体だった印刷物を電子版に置き換える作業から、「電子版」のみを発刊する場合等も増えてきています。
(電子書籍のメリット・デメリットや好みはともかく)検索性や即時性に関しては、インターネットには敵いません。
そうなると当然、調べ物の第一歩はWeb検索、となるわけです。そうして発見した、知りたかった情報について発表する時に、引用することもあるでしょう。

引用する時の注意点としては

・引用元を明記せずに使用してはいけません
・無料の素材(写真・イラスト問わず)であっても、利用規約を確認しましょう
・商業施設の写真、企業ロゴ、公式サイト等の画像を安易に使用しないようにしましょう(利用規定があるところが殆どで、申請の必要がある場合もあります)
・引用したものだと、明確にすること(自分の文章に紛れ込ませてはいけません)(素材サイトにとっては利用規約により、引用元の明示を義務付けていない場合もあります。要確認)

基本的に、
・引用したサイト/資料(PDF等)名
・引用したサイトの該当ページのURL

と、他者がその資料を実際に探す際に取り違えたりしない為の情報が必要です。

そしてWeb上の情報を引用する際だけに重要性が高いのが、「閲覧日時」です。

Webサイト情報、電子書籍等のメリットの一つに更新の即時性が挙げられます。つまり、かつて閲覧し、引用したページ/資料を後からもう一度探そうとしても「見付からない」、あるいは修正されて「情報が更新された後」である場合があるのです。引用元が見つからないのでは、情報の確かさが保証されません。が、参照した日時が分かれば、その後と食い違っていても根拠が証明できる、というわけです。
出版物を回収するのには膨大な時間と手間がかかりますが、Web上では記事をいきなり削除!なんてこともよくありますしね。主に炎上したSNS記事なんかで。
勿論一度ネットの海に放った発信を完全に消すことはほぼ不可能と言われていますが(Web魚拓サービスやスクリーンショット拡散等)、アクセスはしづらくなるので。

気軽にアクセスし保存、発信できる分、著作権や肖像権だとかプライバシーだとか、様々な他者の権利に接触しやすくもなっています。
たとえ無意識でも他人の権利や利益を不当に略取してはいけませんし、その対象に自分が好意的なら猶更、今後も発信し続けてもらうために意識して守っていきたいですよね。

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