半分、白い。

今回はわが家に起きたちょっとしたトラブルの話です。

上の写真は隣に建った分譲住宅(左)とわが家の境を写したものです。何の変哲もない写真に見えますが、実は手前の塀はわが家の塀で、ある日突然白く塗られ、隣の土台と一体化。まるで隣の塀のように見えませんか。

ことは昨年の6月頃、隣家が転居に伴って売却され解体されたことから始まります。
解体工事の際に業者さんが誤ってわが家の塀を傷つけたらしく、解体終了後に「後日修繕します」との説明を受けました。
それから2,3か月後に住宅の建築が始まり、私も塀のことは忘れかけていた今年1月。外構を残すまでに工事が進んだある休日、朝からコンクリートを削る音等がしてましたが、特に気にすることもなく過ごしていました。昼頃に買い物に出かけようと外に出ると、前々日の夕方洗ったばかりの車と自転車に粉塵が積もっていました。さすがにこれは見逃せないのでその場で作業員さんに苦情をいい、責任者から電話をもらうことにしました。わが家としては事前に粉塵の出る工事であることを伝えていてくれれば、車の移動や自転車にカバーをかけることもできたのにという思いを伝えたいだけでしたが、伝わった感じもせず、工事が終わった真冬の夕方4時過ぎに車と自転車を洗う羽目に……。
数日後、責任者の方が謝罪にわが家を訪れたようで、菓子折りの中には謝罪の手紙も入っていましたが、残念なことに謝罪文には誤植が…。(残念)
更に1週間後わが家の塀は上の写真のように完成していました。
驚いて説明を受けるために施工会社に連絡をしたところ、「お約束の通り塀の修繕をしました。傷んだ箇所は鉄筋が出て錆汁も出ていたので、セメントの補修だけでは同じことが起きる可能性があるので、ジョリパット仕上げにさせていただきました」との回答。苦情を言われている理由がピンときていない感じを受けたので、「改めて連絡するのでと」一旦電話を切りました。
その日の夕方、施工会社さんが訪ねてきましたが、電話とほぼ同じ内容と「隣家との境界線は明確なので大丈夫です」。などと説明を始めたので、この人全然分かってないなあと思いつつも丁寧に「外構工事も今回のことも、事前の説明も相談も何もないですね。事前に伝えてくれていれば、こちらもそれに合わせた対処ができましたし、仕上げに関しても良かれと思い作業をしてくれたこと自体は理解しますが、ある日突然、自宅の塀が白に塗られていたらどう思いますか」と話しました。わかってくれたかどうかはわかりませんが、とりあえず、塗りなおしてもらえることになって、下のようになりました。

よく見ると素人目にもおかしな所もあるのですが、目をつむることにしました。たぶんこれで工事は終わったと思いますが、連絡がないのでわかりません。

私が思うに業者さんは、住宅の建築とわが家の塀の修繕を一緒に考えていたのではないでしょうか。外構工事の際に塀も同時に行えば、職人さんの人件費も材料費も無駄がないですから。ですが、塀の持ち主であるわが家としては、そこは関係のない事。塀をできる限り元に戻してほしいわけですから。
事前の連絡や説明を行っていれば、わが家は真冬の夕方に車を洗うこともなく、苦情の電話をすることもなく、業者さんはやり直しの経費がかからなかったというお話でした。
ミスはどんな業界でも起きうること。ミスの上塗りは避けたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました