「アップロード / 印刷をした瞬間にIQが上がる」なんてコメントを最近SNSで見ましたが、正直大変共感を覚えます。
例えば、WordやExcelなどで作ったものを印刷し、出てきた紙を見た瞬間
あるいはSNSに記事を投稿し、確認した瞬間、ミスに気付く/見付けてしまう、という経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。
個人的な理解としてこの現象は、
作業スペース → 外部出力
作業中 → 次工程
と環境が変わったことで意識が切り替わって別視点、あるいは客観視が可能になったことに因るのではないかと思っています。
夜に書いた文章は翌朝に見直せ、みたいなモノかと。
「ペーパーレス」が推奨される昨今、マルワでもそれは目標の一つに掲げられています。
環境問題は解決すべき最も大きな課題の一つであり、常に努力すべきものですが、IT技術で直ぐに代用できるものばかりかというと、まだ一概には言い切れない気がします。
現在、社内校正をする上で紙への出力は必須です。
とは言え、何百ページもある出力を必要以上に繰り返すのは(特に作業終盤で修正箇所が少ない時には)もったいない気持ちもありますが、結果的に刷り直しや廃棄が増えるより、大切に確実に使う!として日々作業しています。
成果物としての「紙の本」ではなく、情報を確認する「媒体」としての優位性のジャッジ如何で今後が変わっていくのでしょう。
使用者の意識/好み以外に「紙の本」の優位性はどういう点か考えていたら、興味深い記事を読んだので、ご紹介します。
「紙」に印刷すると間違いに気づく理由 =「画面」にはない脳の働きとは?=
リコー経済社会研究所㏋記事より 2020年09月14日(河内 康高 氏)
弊社もお世話になっている、プリンター(広義)メーカーの株式会社リコー。
そのシンクタンクとしての役割などを果たしている「リコー経済社会研究所」のホームページに投稿された記事です。
執筆者である研究員“個人の意見”とのことですが、「紙」と「画面」では見る時に受け取る光の種類が違い、受容パターンが異なる、というのはとても興味深いです。
詳しい内容は上記リンクの記事を是非ご覧ください。
検索性や操作性、物理スペースに関しては、断然PDFなどの電子書籍であるのは言うまでもありませんが、「モノとして在る」ことや「出会いやすさ」、「個人の好み」以外にも紙の本が選ばれるべき理由がしっかり証明できると個人的にとても嬉しいです。
(気に入った本は手元に置いておきたいタイプなので、部屋のスペースを圧迫する言い訳が欲しい)
秋も深まり、冬の気配が濃くなりました。夜長に読書をする時、本のジャンル次第で「紙」と「電子」とで変えてみるのも面白いかもしれませんね。
コメント