つい先日のアカデミー賞は「パラサイト」が受賞しましたが、個人の感想としては「フォードvsフェラーリ」も負けず劣らず面白い映画でしたよ。
こちらの映画では、圧倒的な王者(フェラーリ)に限られた予算で挑む弱者(フォート)のライバル同士の戦いを、圧倒的なレースシーンと半沢直樹的な人間ドラマで楽しませてくれました。
さて、現代日本の車の話になりますが、トヨタの「ヤリス」(ヴィッツから名称変更)とホンダの「FIT」がほとんど同時期にデビューしました。
どちらも超有名な社運を賭けると言っても過言ではない量販車なので、気合の入り方は相当なもの。ともに手ごろなサイズのコンパクトカーで高燃費。車両価格もほとんど同じでガチンコのライバル関係を続けてきました。この車の売れ行きいかんで担当者の首が飛ぶ?くらいの気合入ってます。
今回のモデルチェンジで「ヤリス」は居住性を犠牲にしてでもスタイリッシュな走りの質を高め、「FIT」は人の心地よさや車内空間の広さを全面に打ち出しています。
お互いの目指す方向性がはっきりと違うライバル関係になってきました。だからこれまでは「ヴィッツ(ヤリス)」と「FIT」どっちを買おうかと迷ったら、値引きが多い方とか営業マンとの付き合いといった要素で選ばれたところが、明確に自分の趣味嗜好に合うのはどっち?という選ばれ方になりますよね。だからライバルだけど競合しない、そんな新しいライバル関係が始まりそうでワクワクです。
皆さんの会社や業界、皆さん自信にもライバルってあると思います。時には競い合ったり、時には協力したり。そんなライバル関係だと自社(自分)も相手も高め合うことができます。ライバルがいるってとても幸せなことなんだと感じます。
「ヤリス」も「FIT」もお互いの存在が無ければ、ここまで良い車になってないですよね。本来なら「マーチ(日産)」や「コルト(三菱)」なんかも割って入ってくるべきですけど(*_*;
(「Mazda2(デミオ)」はけっこう頑張ってます)
P.S.
ノムさんが亡くなりました。。。
王、長嶋に対して自らを月見草に例えた名選手名監督ですが、彼らのライバル関係もいつまでも語り継がれることでしょう!
ライバル=好敵手とは言い得て妙。。
ライバルに感謝しましょう!
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