先日テレビのニュースを見ていたら「ダイナミックプライシング」という新しい支払いシステムの話をしていました。
簡単に言うとチケット販売などでAIがその日その時の適切な価格を判断して提示する、といったものです。
例えばとあるアーティストのコンサートチケットを1万円で販売したとして、AIが購入状況を基に適切な価格へと調整していくのです。売れ残っているのなら安くし、予約が殺到していれば価格を上げていくというシステムです。
ここまで聞いてどう思われるかは人それぞれですが、案の定というかニュースでは批判の紹介が多かったように思います。
あまりにも最初の高い値段の時に買った人に対しての配慮が無さすぎる、と。
他人が提供するサービスや商品に私たちは「対価」を払って生活しています。
だから良いものは多少高くても売れるし、反対に悪いものは安くなっても誰も買おうとしません。
また、仮に安く良いものを売ったとしても、売り手買い手のお互いに信頼があれば「次もまたここで買おう」とか思ってくれたり、あるいはお金に関してのトラブルというのは場合によって殺人すら起こったりもします。
本当にお金って「対価」であってバランスを目に見える形にしたものだと個人的には思うのです。そしてバランスの取り合いこそが人間関係だと思うのです。
では冒頭の話に戻りますけれど、…これって「対価」でしょうか?
何と言うか売り手側の都合でしかないように思うんです。
(ダイナミックプライシング関係者の方々、ごめんなさい)
批判的な内容になってしまいましたが、何だかとんでもないものがやってきたような気分にさせられたニュースでした。
文字通りの「価値観」を問うものでしたが、皆さんはどう思われますか?
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